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岩手県は、県内の建設業における働き方改革と生産性向上の推進を目的に、デジタル技術を活用した事務効率化を支援する「令和8年度建設バックオフィスDX推進事業」の2次募集を開始する。
本事業は、岩手県内に主たる営業所を置き、建設業許可を有する中小企業や協同組合、協業組合を対象に、バックオフィス業務のDXに要する経費の一部を補助する制度である。補助上限額は50万円、補助率は対象経費の2分の1以内である。
対象経費には、システム導入に伴う初期設定費用、システム開発費、導入初年度の使用料が含まれる。ただし、労働時間削減に寄与することや、単一の特定業務専用ソフトの導入にとどまらないこと、バックオフィス業務に直接関連する活用方法であることなどの要件をすべて満たす必要がある。2次募集の申請期間は令和8年8月31日から10月9日の12時必着であり、書面審査を経て採択が決定される。
岩手県の建設業界において、秋から冬にかけての時期は、降雪期を控えた工事の進捗管理や、年末に向けた工期の逼迫など、現場と事務の双方が年間で最も多忙を極める。日照時間が短くなる冬場は現場作業が制限されるため、限られた時間内で現場を稼働させつつ、煩雑な事務処理を迅速に終わらせる「繁忙期の工夫」が強く求められる。
この厳しい季節的要因や繁忙期を乗り切るためには、現場外の事務負担を極力軽減し、本業である施工管理に集中できる環境を整えることが肝要である。本補助金の公募期間は秋口であり、冬の本格的な繁忙期や降雪期が到来する前にバックオフィスをデジタル化し、業務体制を強化する絶好の機会となる。
現場作業が過酷さを増す季節に備え、事務の効率化をいかに進めるべきか、事業者が抱きやすい代表的な疑問とその要件を解説する。
A1:本補助金の対象者は、岩手県内に主たる営業所を置く建設業者(岩手県知事または国土交通大臣の許可を受けた者)、または建設業者を主たる構成員とする岩手県内の中小企業等協同組合、および岩手県内に主たる営業所を持ち、建設業許可を有する協業組合である。
降雪地域特有の季節的な作業制限や、年末の繁忙期に備えて業務効率化を図りたい県内の中小建設業者や関連組合が幅広く支援対象となる。
A2:補助金の交付を受けるためには、単一の特定業務を処理するソフトウェアの導入だけでは要件を満たさない。複数の事務業務が相互に連携し、二重入力の手間を省くようなデジタル技術の活用が不可欠である。
例えば、現場作業員の勤怠データを現場から直接スマートフォンで入力し、それが自動的に給与計算や工事台帳の進捗管理に反映されるような、データ連携型の管理システムが該当する。日没が早く現場の稼働時間が限られる冬期において、現場から直帰できる体制づくりや、事務所に戻ってからの転記作業を排除する取り組みは、事務の負担を劇的に改善する。
A3:補助率は対象経費の2分の1以内で、補助上限額は50万円に設定されている。システム導入に伴う初期設定費用、カスタマイズ費、初年度の使用料(ライセンス料)が対象となる。
2年目以降の運用保守や年間使用料は事業者の自己負担となるが、繁忙期に向けてシステムを立ち上げる初期費用を大幅に削減できる点が大きな利点である。
A4:2次募集の申請受付は令和8年8月31日から10月9日の12時までであり、提出期限は厳守する必要がある。
ヒアリングなどの対面審査はなく、提出された応募申請書による書面審査のみで採択が決定される。そのため、導入するシステムがどのように労働時間削減や冬期の業務改善に寄与するかを、申請書類の中で論理的に表現することが求められる。
採択通知を受けた後にシステムの発注や契約、導入を行ない、事業完了後に県へ実績報告を提出することで補助金が支払われる。
岩手県の過酷な降雪期や年末の繁忙期を乗り切るためには、現場の施工管理のみならず、バックオフィスの事務処理能力を向上させることが必要不可欠である。本補助金制度は、多忙な時期を迎える前に社内の管理体制をデジタル化し、現場の負担軽減と全体の生産性向上を同時に実現するための極めて実用的な支援策である。
秋の申請期間を利用して計画的なシステム導入を進め、業務の足腰を鍛えておくことが、厳しい季節環境下での安定的な施工と、企業の健全な事業継続を支える強固な土台となる。
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出典:令和8年度建設バックオフィスDX推進事業の募集(2次募集)(岩手県)(https://www.pref.iwate.jp/kendozukuri/kensetsu/1095844/1064814.html)をもとに作成
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