🌿 東京都世田谷区を拠点に、造園・作庭から外構・エクステリアまでを一貫して手がける「庭和(にわかず)」。代表の村井和道さんは、10代から建設の現場で腕を磨き、30代で造園の世界へ。2024年に独立し、いまは個人邸から法人案件まで幅広く請け負っています。「自然を相手にする面白さ」に魅せられた村井さんに、仕事への想いとこれからの展望をうかがいました。
🏗 なぜ造園の道へ?建設一筋からたどり着いた「自分の色」
村井さんが建設の世界に入ったのは、10代の頃でした。解体や足場、舗装、塗装、水道工事など、さまざまな現場で経験を積んできたといいます。
転機になったのは、知り合いの紹介で足を踏み入れた造園の仕事でした。30代で植木屋の世界に入った村井さんは、そこでそれまで建設で培ってきた技術が存分に活かせることに気づきます。
中小建設業にとって、これまでの経験が次の仕事につながるかどうかは大きな分かれ道です。村井さんにとって造園は、まさにその一歩でした。
「二次製品を扱う仕事だと、決まった設計で決まった形に仕上げる施工になります。でも造園は自然のものを使うので、資材の一つひとつの表情が違う。並べ方を少しずらすだけで見え方も変わるんです」 決まった正解のない世界で、自分だけのオリジナリティを出せる。その面白さに、村井さんはどんどん引き込まれていきました。
独立は、造園を始めた当初から視野に入れていたそうです。「まずは5年、しっかり修行しよう」と決めて腕を磨き、満を持して庭和を立ち上げました。
🔧 庭和の強みとは?お客様に寄り添う一貫施工
庭和の大きな強みは、プランニングから施工までを自社で一貫して行なうことです。 「お客様に寄り添ったプランを作って、そのまま施工までやり切る。そこは大事にしています」と村井さん。間に業者を挟まないぶん、やり取りもスムーズで、対応のスピードには自信があります。
実際の依頼は、個人のお客様と法人がおよそ半々。住まいの庭づくりを考える施主からの相談もあれば、企業からの案件もあります。 どちらに対しても、村井さん自身が直接やり取りするからこそのきめ細かさと、判断の速さが庭和の持ち味です。
とくに法人案件では、「返答や対応が早い」ことが信頼につながっているといいます。 仕事のきっかけは、広告やネットのプラットフォーム、ホームページ、SNSとさまざま。そこで生まれたつながりが、紹介という形で次の仕事へと広がってきました。
「おかげさまで、仕事自体は忙しくさせてもらっています」と、たしかな手応えを語ってくれました。
⚠️ 高齢化と担い手不足──造園業界の未来をどう紡ぐか
造園業界がいま直面しているのは、深刻な担い手不足です。これは中小建設業の多くが抱える共通の悩みでもあります。 「これからの造園業界は、高齢化が進んで若者が減り、文化を継承していくのが難しくなっていくと思います」と、村井さんは率直に語ります。
現場の忙しさも相まって、人手不足の悩みは尽きません。春先から年末までは繁忙期が続き、職人の取り合いになる時期もあるといいます。 だからこそ村井さんが求めているのは、年間を通じて一緒に働ける仲間です。
重視するのは経験の有無よりも「やる気」。そして「いずれは独立したい」という志を持っているかどうかです。 「先人たちが築いてきた文化を紡いでいく。それが、これからの僕たち世代の役目だと思っています」 若い世代を迎え入れ、業界そのものを盛り上げていく。村井さんの視線は、自社だけでなく造園業界全体へと向けられています。
🌱 独立まで、その先も──庭和が描く「グループ」という夢
村井さんが思い描いているのは、「庭和グループ」という構想です。 「理想は、独立を目指す人を最後までサポートして、独立した後はグループ会社として一緒にやっていくこと。自分が仕事を取ってきて、グループで回していけたら一番です」 まずは右腕となる一人を育てることから。やる気さえあれば、未経験でも、異業種からの転身でも歓迎だといいます。
村井さん自身、造園業と並行して格闘技のジムを営み、現役選手としても活動を続けてきました。夢を追いながら仕事も両立する——その生き方そのものが、同じ志を持つ人にとってのロールモデルになります。 「自分もずっと兼業でやってきたので、夢と仕事を両立して頑張りたい人の気持ちはわかります。理解があるぶん、サポートもしやすいと思うんです」
最後に、この世界に飛び込もうか迷っている人へ、メッセージをいただきました。 「やる気がある人は、最初から最後までしっかりサポートします。怖がらずに、安心して僕の船に乗ってもらえれば」
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📝 編集部コメント
取材を通じて感じたのは、村井さんの「人を育てる」ことへの一貫した想いでした。独立を目指す仲間を最後まで支え、ともに業界を盛り上げていく。その温かなまなざしが、庭和の一つひとつの現場を支えているのだと実感しました。