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| 会社名 | インテリアイシカワ |
|---|---|
| 代表者名 | 石川 満 |
| 所在地 | 〒287-0041 千葉県香取市玉造156-16 |
| 主な事業 | 内装工事(クロス工事・床フロア工事・現状回復工事) |
| 創業 | 1996年8月(平成8年) |
| 従業員数 | 2名 |
石川代表が内装工事の世界に入ったのは、27歳のときのことです。それまではさまざまな仕事を経験したフリーター時代を過ごしながらも、「いつかは自分で独立して、自分の力で食べていきたい」という気持ちをずっと持ち続けていたといいます。
内装工事を選んだ理由は明確でした。「知り合いがやっていたこと」、そして「独立しやすい職種だと分かったこと」の二つです。大工のように一人前になるのに10年以上かかるような職種と比べて、内装工事、とりわけクロス工事は習得する項目が絞られているため、努力次第で3年程度でも十分な技術を身につけることができます。
石川代表は修業を積んで約3年後、30歳のときに独立を果たしました。独立の後押しをしてくれたのは、当時働いていた会社の上司でした。「独立してみないか」と声をかけられ、それが背中を押してくれたのです。独立前提で入った業界ですから、その言葉は自然な流れでもありました。
中小建設業の観点から見ても、内装工事は「技術があれば比較的早期に独立できる」という意味で、参入しやすい職種の一つといえます。石川代表の歩みは、技術職における自立の道を改めて示してくれるものです。
インテリアイシカワの事業の中心は、戸建て住宅リフォームのクロス工事です。全体の約9割をクロス工事が占め、残りは床のフロア工事。また、賃貸住宅の現状回復工事も手がけており、月間10件前後の現場をこなしています。一時期は年間売上が1,000万円に達したこともあります。
石川代表がこだわってきたのは、「個人でお客様と直接交渉するスタイル」です。大手ハウスメーカーの工事店に所属して下請けとしてこなす仕事は、安定して量は確保できるものの、単価が直接受注と比べると大きく下がります。「ぶっちゃけ三倍ぐらい違う」という言葉が印象的でした。直接受注なら集金・折衝なども含めて手間はかかりますが、その分手元に残る利益も変わってきます。
また、石川代表が大切にするのは「規模感に合った仕事の受け方」です。「個人でトヨタと同じ車を作ることはできない」という例えが示すとおり、一人で動く職人だからこそ対応できる仕事の範囲があります。大規模案件よりも、地域のお客様の住まいのクロス張り替えや、床の補修といった小〜中規模の案件を丁寧にこなすことが、個人事業の強みにつながっています。
中小建設業においても、規模に見合ったポジショニングと価格設定がいかに重要かを、石川代表の30年のキャリアは体現しています。
石川代表が現在最も頭を悩ませているのが、「案件の確保」です。以前は仕事を回してくれる元請けを通じて安定して現場をこなしていましたが、その元請けが業務を縮小したことで案件数が激減。新たな仕入れ先を探してネットを活用しようとしましたが、そこには想定外の落とし穴がありました。
ネット上の案件紹介サービスの多くが、「成約時に高い手数料を取る」「契約もしていないのに案件料だけ請求する」「連絡がつかないお客様情報が多い」といった問題を抱えており、良質な案件とは呼べないものが少なくないといいます。「暮らしのマーケット」のような有名サービスでも成約額の20%が手数料として引かれることになり、「建設業界ではあり得ない金額」と石川代表は語ります。
一方で、ホームページを開設してから1年半ほどで、地元の建設業者から「近くで対応できる職人を探している」と直接電話が来た経験も。「まさにこういう問い合わせが増えてほしい」という思いが、自社ホームページの活用への意欲につながっています。
仕事の取り方をめぐる課題は、中小建設業に共通する悩みでもあります。外部のプラットフォームに依存するリスクを認識しながら、自前の集客基盤をどう育てるかが、これからの一人親方・小規模事業者に問われている重要な問いです。
石川代表が今、新たに取り組もうとしているのが、自社ホームページを通じた直接集客の強化です。2024年秋に初めてホームページを開設し、少しずつ手応えを感じはじめています。目標は、ホームページを「24時間働く営業マン」として育てていくことです。
活動エリアは千葉県香取市を中心に、車で30〜40分圏内の茨城県神栖市方面まで。現状は仕事量の確保が最優先であり、エリアを絞りすぎることよりも、一定範囲内でコンスタントに問い合わせを得ることを目指しています。大規模案件は一人では対応しきれないため、クロス工事・フロア工事・現状回復といった中小規模の仕事を丁寧にこなし、地域の「お助けマン」的なポジションを確立したいという思いがあります。
事業継承については、現在のところ後継者を明確に決めているわけではありません。娘さんが事務を担当していますが、「自分がやるかやらないか」という本人の意思を大切にしたいと語っています。62歳になった今も現役で現場に立ち続ける石川代表にとって、「仕事を続けること」そのものが一つの答えでもあるようです。
30年以上現場を走り続けてきた職人が、デジタルという新しいフィールドに踏み出そうとしている。その姿は、変化の時代を生き抜こうとする一人親方・小規模建設業者の象徴ともいえます。
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取材を通じて感じたのは、石川代表の「自分の手でやり切る」という一貫した姿勢でした。30年の経験と職人としての誇りを持ちながら、ホームページ活用という新しい挑戦に素直に向き合う姿が印象的でした。