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🔨 大阪市を拠点に、マンションの大規模修繕工事を手がける共栄テクノ。防水・外壁補修・塗装など、足場工事以外の施工を幅広く担う代表の原 淳哲氏は、16歳から職人の道に入り、27歳で独立。現在31歳という若さで現場監督業務にも取り組みながら、一次業者への昇格と会社規模の拡大を見据えて走り続けている。🏗️ その原点にある想いと、これからのビジョンを語っていただいた。
原代表が建設の世界に入ったのは、16歳のときだった。きっかけは、ごく自然なものだったという。 「その時は周りの友達もいろいろあって。知り合いの子がそこで働いていて、仕事に誘ってもらったのがきっかけですね。ほんまにそれだけです」 そこから約11年間、同じ職場で技術と人脈を着実に積み上げた。独立の意志が芽生えたのは20歳頃。
「仕事が楽しかったというのもあるし、人の下で働くより自分でやった方が一番やなと思っていた」と振り返る。 組織の中で外から人材が入ってくるたびに競争を強いられる構造に疑問を感じ、「こんなめんどくさいことするなら自分でやった方がいい」という思いが膨らんでいった。 当初は25歳での独立を目指していたが、コロナ禍がそのタイミングをずらした。状況が落ち着き、仕事量が回復してきた27歳の頃に満を持して独立。準備として力を入れたのは、技術だけではなく「人間関係」だった。
「独立する時に応援してもらえるように、元いた会社でしっかりやっておかないといけない。営業っていうほど大げさなものじゃないけど、ちょこちょこと関係を作っておいた。紹介が多かったですね」 突発的に独立した人と比べて「全然恵まれた環境だった」と語る言葉には、着実に地盤を固めてきた者の自信がにじんでいた。
共栄テクノの主な仕事は、50〜150戸規模のマンションを対象とした大規模修繕工事だ。防水工事を主軸に、外壁補修・コーキング・塗装など足場以外の施工を幅広く請け負う。現在は元請けの管理体制のもとで現場監督業務にも携わり、独り立ちに向けて経験を積んでいる段階だ。
強みを問われると、原代表はこう即答した。「品質には自信があります。よそを見ていたら、比べて全然うちの方がきれいやと思いながらやっています」 その品質を支えているのが、代表自身が現場に立ち続けるという姿勢だ。「大きい会社の社長って動かなくなってくるじゃないですか。自分の目で管理できないところが出てくる。うちは管理を徹底しています」
中小建設業にとって、現場の目が届く規模だからこそできる品質管理は、大手には真似のできない強みといえる。図面通りに仕上げるのは当然として、納期・仕上がり・現場への目配り、そのすべてを「当たり前」として実践している。 また、取引先との関係においても「元請けとのやりとりがスムーズで段取りが早い」という評価を受けている。それは、これまで積み上げてきた人間関係の賜物だ。「代表が今まで築いてきた人脈の中でやっているから、入ってくるスタッフにとってもやりやすい環境だと思います」
現在の共栄テクノは、従業員という形では代表一人。実働は協力業者を含む6〜8名体制で動いている。だが原代表は、この状況を変えたいと考えている。 「任せられる人材がいれば、メインをしっかり守りながらよそも広げていける。人を増やしていって、仕事を覚えてもらってから、取引先を拡大していきたい」
ただし、採用活動には業界特有のハードルがある。「この業界って人気がないんで、未経験者はなかなか来ない。本音を言えばターゲットは経験者。現場監督の資格を持っている人が来てくれれば、月給45万円以上を考えています」 一次業者への昇格を視野に入れるとき、最も必要なのが一級施工管理技士などの有資格者だ。外注メンバーは揃っているが、書面上の「監理責任者」がいないことが次のステージへの壁になっている。
さらに、材料費の高騰や中東情勢による建設市場の不透明感も課題だ。「今は問題なく動いているけど、材料代が上がっていく中で、受注しても採算が取れるかどうかは交渉次第」という現実もある。 こうした状況の中でも、元請けとの長年の信頼関係を軸に、無理な安売りをせず仕事を選ぶという経営判断を守り続けている。
原代表が描く未来は、単なる規模拡大ではない。「何億から何十億の会社にしていきたいというビジョンがある」と言いつつも、その先に見据えているのはスタッフ一人ひとりのキャリアだ。 教育方針もユニークだ。一般的に新人には「坊主仕事」と呼ばれる下積み作業だけをさせる会社が多い中、共栄テクノでは早い段階から現場の技術を直接教える。
「早く育てた方が会社にもメリット。1年を目安に、ひとりで現場を仕切れるようにしていきたい」 その先には、独立支援まで考えている。「3年後にある程度自信がついてきたら、僕が一次で受けた仕事をやってもらえるようにもなる。うちから独立して下請けに入ってほしい。一緒に売れていきたいというのが一番です」
この考えは、自身が前の会社で経験してきた育ち方への強い思いに根ざしている。「僕もそうやって育ててきてもらった。だから僕の近くで見ていれば、僕の真似もできる。前の会社への思いが強いんです」 50代・60代になっても現場に立ち続ける職人の姿が珍しくないこの業界で、「若いうちに技術を磨き、将来は管理側に回る、あるいは独立して自分の会社を持つ」というキャリアの設計図を、代表自身が率先して示そうとしている。
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📝 編集部コメント
取材を通じて感じたのは、原代表の「自分が歩んできた道を、次の人にも渡したい」という一貫した想いでした。品質へのこだわりと人への誠実さが、若くして信頼を積み上げてきた共栄テクノの原点だと感じます。