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🔨 神奈川県横浜市を拠点に、土木型枠工事とJR鉄道のホームドア基礎工事を手がける株式会社浦田建設。代表の浦田 隆氏は20歳から職人として現場を歩み、個人事業主を経て2024年に法人化。弟とふたりで現場に立ち続ける浦田代表が語る、建設の道に入ったきっかけ、仕事へのこだわり、そして「働いた人間が正当に報われる会社」をつくるという信念に迫ります。🏗️
浦田代表が建設業に入ったのは20歳のころ。親戚が経営する土木型枠の会社に就職し、そこで約20年にわたって腕を磨いてきた。弟も同じ会社で働き続け、ふたりはずっと同じ現場を歩んできた。
土木型枠の職人として、これまで東京電力の変電所工事や鉄道の高架工事など、インフラを支える現場を多数経験してきた。個人事業主時代には複数の職人と現場をこなすこともあったが、仕事の幅が広がる中で周囲の職人たちが独立・起業していき、気づけば浦田代表と弟のふたり体制になっていた。
浦田代表が強調するのが、土木型枠大工ならではの汎用性の高さだ。一般的に大工や型枠大工と聞くと建築の大工を思い浮かべるが、浦田建設が担うのは土木の大工だ。
「建築の大工さんはその仕事だけでやっているけど、土木の大工は違うんです。色んな現場で取引先からいろいろやってって頼まれるので、何でもできるようになるんですよ。足場を組んでくれって言われれば組みます。でも、逆はできないわけですよ」
足場職人や鉄筋工は専門領域が決まっているが、土木大工はさまざまな工程を経て育つため、幅広い対応力が自然と身につく。 現在の主な現場は、JR沿線でのホームドア基礎工事。終電後から早朝にかけての夜間施工で、ホームの荷重を支える土台を付け替える、いわば「普段は見えないインフラの更新」だ。JR関連の駅は関東エリアに160か所以上あり、この仕事は向こう数年にわたって継続が見込まれている。
「実績を積み上げていけば、JRさんからほかの仕事もいただけるような流れになってきている。しっかり仕事をこなしていけば、仕事はあると思っています」 JR関連の現場は段取りや施工手順が繰り返しになるため、入社したばかりのメンバーでも現場のリズムをつかみやすい。技術の習得と安定した仕事量という、両面での好循環が生まれつつある。
建設業界全体で深刻化する人手不足は、浦田建設も例外ではない。現在は代表と弟のふたりで現場を回しており、仲間がひとり加わるだけで売り上げが大幅に伸びる状況にある。
中小建設業にとって、担い手の確保は事業の成長を左右する最重要課題のひとつだ。 ただし、采配には慎重だ。以前は外注職人を使いながら複数現場を回す体制を取ったこともあるが、管理コストや利益率の観点から、現在は少数精鋭で高単価の仕事に集中するスタイルを選んでいる。
採用についても正直な課題がある。求人媒体への出稿は費用対効果を見極めつつ検討中で、知人への声かけは「引き抜きになってしまう」と避けている。未経験者をゼロから育てることも視野に入れており、「何でもやるという姿勢があれば、建設経験は問わない」というのが現在のスタンスだ。
「来てくれた人間を、徐々に徐々に覚えさせていければ。半年は見学や軽作業からで、一年ほどで基本動作を覚え、五年もあれば一人で現場に出られるようになると思っています」
浦田代表が法人化に踏み切った背景には、かつての職場への複雑な思いがある。親戚の会社で長年働いた経験の中で感じたのは、「働いている人もそうでない人も、同じ扱いになってしまう」という理不尽さだった。
多重下請け構造が色濃い建設業界では、こうした報酬の不均衡が起きやすい。だからこそ、自分が経営者になったときには変えたいと思っていた。
「みんな平等に、頑張った人たちがちゃんともらえる。そういう会社にしていければと思ってますよ」
大きな組織を作ることよりも、一緒に働く仲間が適正に評価され、きちんと稼げる環境を整えることが、浦田代表の目指す姿だ。 今後の展望として、まずはもう2人ほど仲間を増やして体制を整え、型枠工事とJR夜間工事を並行して受けられる状態をつくることを考えている。
横浜市内を中心としたエリアで、無理のない範囲で着実に仕事を積み上げていく方針だ。 「あまり背伸びせず、来てくれた人間をしっかり育てながら、自分たちのペースで大きくしていきたい」と、浦田代表は言った。
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「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。
📝 編集部コメント
取材を通じて印象的だったのは、浦田代表の「頑張った人間が報われる職場をつくりたい」という言葉の重さでした。職人として20年以上現場を歩んできたからこそ生まれた信念が、会社の根幹を支えています。