🔨 神奈川県横浜市を拠点に、水回り設備の交換・修理を手がける古山設備。代表の古山裕之助氏は、長年さまざまな現場で腕を磨いてきた設備のプロである。蛇口ひとつの交換でも、その周辺まで気を配り、手入れの方法まで伝えて帰る。そんな"当たり前"を積み重ねる職人の仕事観には、中小建設業が新規のお客様から信頼を勝ち取るためのヒントが詰まっている。横浜の地で誠実に仕事を続ける一人の職人の、飾らない言葉に耳を傾けた。
🏗️ なぜ「設備一筋」の道へ?経験が紡いだ原点
古山設備が創業したのは2021年。だが、代表の古山氏が現場に立ってきた歴史は、それよりもはるかに長い。
「いろんな業種をやってきましたけど、含めると20年以上ですかね」と古山氏は振り返る。さまざまな現場を経験するなかで培ったのが、水回りを中心とした設備の技術だった。
現在は、リフォーム現場でのスケルトン配管や給湯器の設置など、住まいの基盤を支える工事を数多く手がけている。ひとつの分野に腰を据えるのではなく、幅広い現場をくぐり抜けてきたからこそ、どんな状況にも対応できる引き出しの多さが身についた。
中小建設業にとって、長年の現場経験はそのまま会社の財産となる。古山設備の出発点には、地道に積み上げてきた確かな技術がある。ひとつの工事を「ただこなす」のではなく、現場ごとに最適な答えを探してきた時間が、いまの仕事の質を支えている。
🔧 蛇口ひとつの交換にも宿る、職人のこだわりとは
古山氏に強みを尋ねると、しばらく考え込んだうえで、こんな言葉が返ってきた。「取ってつけるだけじゃないんです」
たとえば蛇口を交換するとき、古い部品を外せば、その下は決まって汚れている。古山設備では、そこをきちんと削り、掃除し、きれいに仕上げる。さらに、お客様に手入れの方法まで伝えてから現場を後にする。
「いつも当たり前にやっているから、強みなのかどうかも考えたことがなかった」と古山氏は笑う。一箇所の依頼であっても、ほかに対応すべき箇所があれば点検し、できる範囲できれいに整える。施工中の汚れも一切残さない。
本人にとっては"普通"のことでも、その一つひとつがお客様の安心につながっている。現状よりもきれいになって帰る。それが古山設備の仕事の基本姿勢だ。
こうした細やかな気配りは、マニュアルで身につくものではない。数多くの現場を経験し、お客様と向き合い続けてきたからこそ自然と備わったものである。丁寧な仕事を当たり前に積み重ねる姿勢こそが、古山設備の揺るがぬ土台となっている。
⚠️ 業者乱立の時代、信頼はどう勝ち取るか
水回りの設備工事は、依頼先の選択肢が多い分野でもある。なかには、価格の安さだけを売りに「取ってつけるだけ」で仕上げる業者も少なくない。
「そういう業者さんも、たぶんいっぱいいると思うんですよね」と古山氏。だからこそ、はじめて依頼する一般のお客様ほど、業者選びには慎重になる。良くも悪くも口コミがすぐに広がる時代である。
この課題に対し、古山設備が選ぶのは"丁寧さで違いを示す"という道だ。お客様の要望をただ鵜呑みにするのではなく、プロの目線からの提案も添える。見積もりも一つではなく、複数のパターンを用意して選んでもらう。
「カタログを見ても、お客さんはなかなか分からないので」と、機能の違いを短い言葉でかみ砕いて伝える。価格の安さではなく、納得感で選んでもらう。安さでは測れない誠実さが、新規のお客様の不安を払拭していく。
新規顧客の獲得に悩む中小建設業は多い。だが古山設備の姿勢は、価格競争に巻き込まれずに信頼を築くための、ひとつの確かな道筋を示している。
🌱 「お客様目線」を貫いた先に描く未来
古山氏が仕事において一貫して大切にしているのは、徹底した「お客様目線」である。
部品をただ交換してほしいという要望に対しても、一方的に進めることはしない。「こうした方がいいですよ」というアドバイスを伝え、お客様の希望とすり合わせ、納得してもらったうえで施工に入る。「一方的にこちらから押しつけることは、特にやっていない」と古山氏は語る。
設備は、一度入れれば長く使い続けるものだ。だからこそ、「せっかく買うのだから、使い勝手が良くて、手入れもしやすい方を」と、その先の暮らしまで見据えて提案する。
「結局、お客さん目線で対応するというところしかないですよね」と古山氏は穏やかに言い切る。派手な言葉ではない。けれど、その飾らない一言のなかにこそ、古山設備が歩み続ける確かな指針がある。横浜の地で、一軒一軒の信頼を丁寧に積み重ねていく。その地道な歩みが、これからの古山設備を支えていくに違いない。
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📝 編集部コメント
取材を通じて感じたのは、古山氏が「当たり前」と語る一つひとつの仕事の丁寧さでした。蛇口の下まで磨き、手入れの方法まで伝える。その積み重ねこそが、お客様の信頼を生む最大の強みだと感じます。