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近年、梅雨・台風シーズンを中心に、豪雨による浸水被害や崖崩れが各地で頻発しています。気候変動の影響もあり、「かつてないレベル」の災害が当たり前になりつつある昨今、現場で仕事をする建設会社にとっても、そのダイナミズムは無視できないものになっています。🏗️
2026年6月29日、国土交通省は「防災・減災対策等強化事業推進費」の令和8年度第1回配分として、全国26件の公共事業(河川・道路・林野分野)に対し、総額46.47億円(国費)の予算配分を決定しました。「自然災害が激甚化・頻発化している状況を踏まえ」というフレーズが示すように、この予算はまさに緊急対応型のお金です。
この制度は、年度当初には想定できなかった災害や突発的な事象が発生した際に、年度の途中から各省庁が所管する公共事業へ機動的に予算を投入できる仕組みです。従来型の予算編成とは異なり、「事が起きてから素早く対応できる」のが最大の特徴。国及び地方公共団体が実施する公共事業が対象です。🏛️
活用できるのは大きく分けて3つの用途です。
まず、被災した地域で同じ災害が繰り返されないようにする「再度災害防止対策」、次に公共交通に関わる重大事故発生箇所の「公共交通安全対策事業」、そして早期に効果が発揮できる箇所への「事前防災対策事業」です。
今回の配分もこの枠組みに沿って行なわれています。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku09_hh_000186.html)
今回の第1回配分の内訳は以下のとおりです。26件合計で46.47億円(国費)が動きます。
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【再度災害防止対策】
・洪水・浸水等対策(河川):3件・3.63億円
・崖崩れ等対策(道路):10件・21.31億円
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【事前防災対策】
・洪水・浸水等対策(河川):7件・12.12億円
・崖崩れ等対策(道路・林野):6件・9.41億円
注目すべきは崖崩れ対策(道路)の10件・21.31億円という最大規模の配分です。⚠️道路インフラの維持管理や法面対策を手がける建設会社にとっては、直接的な受注案件につながる可能性もある分野です。
また、事前防災の河川対策7件・12.12億円も規模が大きく、土木専門の中小企業にとっても注視すべきポイントといえます。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku09_hh_000186.html)
この防災・減災対策等強化事業推進費は、「緊急的かつ機動的」に配分される性格上、発注から着工までのスピードが通常より速いケースも想定されます。普段から地元の発注機関(地方整備局や都道府県)との関係を築いておくことが、受注チャンスをつかむうえで重要になるでしょう。✅
また、令和8年度の第2回案件募集期間は、令和8年5月8日(金)から7月16日(木)まで設定されており、地方公共団体からの要求書提出を経て次回の配分が行なわれます。自治体や官公庁との連携実績を持つ企業は、今後の案件情報を積極的にキャッチアップしておきましょう。🗓️
建設会社として直接応募できる補助金ではありませんが、この予算が動くことで「発注工事が増える」という間接的な受注機会が生まれます。防災インフラ案件の動向は、売上見通しを立てるうえでも重要な情報源になります。
国土交通省が令和8年度第1回として、防災・減災対策等強化事業推進費から26件・46.47億円の配分を決定しました
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出典:「"防災・減災対策等強化へ"46億円配分 ~豪雨災害等への緊急対策に必要な予算を支援します~」(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku09_hh_000186.html をもとに作成
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「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。