2026年7月10日、国土交通省・千葉県・空港周辺9市町・成田国際空港株式会社(NAA)による「成田空港に関する四者協議会」が開催され、C滑走路新設に必要な用地確保について、任意取得の努力を続けながらも土地収用制度の活用は「やむを得ない」ものと四者で確認しました。あわせて、B滑走路延伸部については2029年度内の供用開始を目指す方針も示されています。✈️🏗️
大型公共工事に関わる建設業界にとって、この合意は今後の発注量や工事スケジュールに直結する重要なニュースです。今回は、四者協議会の発表内容をもとに、建設現場や中小建設業にどのような影響があるのかを整理します。📊
成田空港C滑走路、ついに土地収用制度の活用へ
今回の四者協議会で確認されたのは、C滑走路区域の用地確保について、任意での用地取得に向けた取り組みを継続することと並行して、土地収用制度を活用することを「やむを得ない」と受け止めるという内容です。
成田空港の更なる機能強化事業は、2018年3月の四者協議会での合意を受けて、8年にわたり用地交渉が続けられてきました。この間、2016年以降、住民説明会などが約400回にも及んで開催されており、地元との合意形成に力を入れてきた経緯があります。🗣️
用地確保率90.4%、それでも埋まらない最後のピース
用地確保の進捗状況を見ると、2026年3月末時点で成田空港の更なる機能強化事業全体の用地確保率は89.7%でした。その後、地権者への再度の説明などを重ねた結果、2026年6月末時点では0.7ポイント伸びて90.4%まで進捗しています。📈
残る用地のうち、契約手続き中や協議中など今後の確保が見込めるものが全体の約4.8%、度重なる訪問を経ても解決の糸口が見いだせないものが同じく約4.8%となっており、この「解決が難しい約4.8%」の部分に土地収用制度の活用を検討する必要が出てきた、という構図です。🔍
反対運動の歴史を経て「やむを得ない」という決断
協議会では、千葉県知事から「国及び空港会社が地域に十分な説明をせずに計画決定・整備を進めたことで大規模な反対運動につながった」という成田空港の歴史を改めて省みてほしいという発言もありました。過去には県収用委員会会長が襲撃される痛ましい事件も起き、県内の社会基盤整備が停滞した経緯にも触れられています。⚠️
そのうえで、今回の土地収用制度の活用については「国家的意義を深く理解し、国家プロジェクトに最大限協力する」との考えが示されました。今後も「円卓会議」の合意の精神のもと、地域との共生・共栄を深めていく方針です。
※画像はイメージです
B滑走路延伸部は2029年度内供用へ 建設需要はどう動く
一方、B滑走路延伸部については必要な用地の確保が99.5%まで進んでおり、C滑走路に先行して2029年度内の供用開始を目指す方針が確認されました。⚙️
先行供用にあたっては、運航の安全性・安定性の向上や長距離便・貨物便の就航環境の改善が見込まれており、そのための追加工事も必要になるとされています。空港関連の追加工事や環境対策工事など、建設業にとっては具体的な発注機会が見えてくる段階といえるでしょう。🏗️
中小建設業がいま押さえておきたいポイント
成田空港の機能強化は、国際競争力の強化やインバウンド需要、国際物流ネットワーク構築の観点から重要な国家プロジェクトとされています。今回の合意により、C滑走路・B滑走路延伸部それぞれの工事スケジュールがより明確になったことは、関連する土木・建築工事の発注環境を見通すうえで大きな材料になります。💡
国土交通省からは、2026年7月6日に開催された「今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会」の最終とりまとめについても報告があったとされており、今後さらに具体的な計画が示される可能性があります。中小建設業としては、こうした公共工事の動向をこまめにチェックし、下請けや専門工事としての参入余地を早めに検討しておくことが望ましいでしょう。📢
また、成田空港周辺では「SORATO NRT エアポートシティ構想」の実現に向けた取り組みも進められており、空港整備だけでなく周辺地域の産業拠点形成に関連する工事需要が広がる可能性もあります。地方の中小建設業にとっては、元請けだけでなく協力会社としての参画チャンスも含めて、情報収集を続けておく価値があるテーマといえるでしょう。🌱
まとめ
成田空港のC滑走路整備は土地収用制度の活用という大きな節目を迎え、B滑走路延伸部は2029年度内供用という具体的な目標が示されました。🏁 大規模インフラ整備は建設業にとって長期的な仕事の柱になり得るため、今後の発表にも注目しておきましょう。
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出典:「成田空港に関する四者協議会」の結果について(令和8年7月10日)(千葉県)(https://www.pref.chiba.lg.jp/kuushin/narita/kinoukyoukar80710.html)をもとに作成
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