記事を読み込み中です

国土交通省が直轄の土木工事で進めている「グリーン鉄(グリーン鉄とは:製造段階でのCO2排出量を削減した鋼材のこと)」の試行工事について、対象工事に新たに4件が追加され、合計10件に拡大しました🙌。当初6件だった試行工事が、令和8年8月31日時点で10件へと着実に広がっている形です。
まだ規模としては小さな取り組みですが、公共工事の発注のあり方が少しずつ変わり始めているサインとして、現場監督の皆さんや経営者の方にもぜひ知っておいていただきたい動きです📢。
背景にあるのは、鉄鋼業のCO2排出量の大きさです。鉄鋼業は国内産業部門のCO2排出量のうち最大の約35%を占めるとされており、業界全体のGX(GXとは:グリーントランスフォーメーション。脱炭素と経済成長を両立させる取り組みのこと)が特に求められています🌱。
とはいえ、グリーン鉄はまだ市場での流通量が少なく、価格や取引の仕組みも発展途上。そこで国土交通省が経済産業省の「GX需要創出・カーボンプライシング運営事業」と連携し、公共調達を通じてあえて先行的にグリーン鉄を使うことで、初期需要をつくり出そうとしているのです💡。
鋼矢板(鋼矢板とは:地盤の土留めなどに使うシート状の鋼材)や橋梁の鋼上部工などにグリーン鉄を採用し、製造段階を含めたCO2排出量や流通の実態、GXとしての価値をあわせて調査する内容になっています。
※画像はイメージです
令和8年7月31日の発表時点では、直轄土木工事(直轄土木工事とは:国が地方整備局などを通じて直接発注する公共の土木工事)6件が対象でした。
①北海道:一般国道5号仁木町銀山大橋上部中央工事
③岐阜県:令和7年度鵜森三郷排水路整備工事
④三重県:令和7年度42号松阪多気BP朝田高架橋鋼上部工事
⑦広島県:令和7年度福山道路赤坂東歩道橋鋼上下部工事
⑧⑩高知県:令和7~9年度安芸道路黒鳥高架橋上部工事(2件)
そして令和8年8月31日時点の資料で、以下の4件が新たに加わりました🆕。
②福島県:阿武隈川上流第三遊水地水門工事
⑤島根県:令和8年度国道9号熱田地区歩道橋上部工事
⑥広島県:令和7年度太田川庚午地区耐震対策第1工事
⑨高知県:令和7~9年度安芸道路黒鳥高架橋上部P2-P7工事
北海道から高知まで、地域も工種も幅広く広がっているのがわかりますね🗾。

出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/tec/content/002021634.pdf)
国土交通省は、こうした試行を積み重ねながら2030年度以降の公共工事における本格活用を目指すとしています⏳。資料にも「今年度実施する試行工事を順次追加予定」と明記されており、今後も対象工事は増えていく見通しです。
つまり数年単位で見れば、公共工事の仕様書に「グリーン鉄」や低炭素型の資材が当たり前のように登場する時代が来るかもしれません。元請だけでなく、鋼材を扱う協力会社や鉄骨・橋梁工事を手がける中小企業にとっても、決して他人事ではないテーマだといえます🏗️。
とはいえ「うちには関係ない」と思わず、今のうちから少しずつアンテナを張っておくのがおすすめです✅。たとえば、発注機関(発注機関とは:国や自治体など公共工事を発注する組織)が公表する試行工事の情報を定期的にチェックしておく、鋼材メーカーや商社から低炭素資材に関する情報を早めに集めておく、環境配慮への取り組みを自社のアピールポイントとして整理しておく、といった準備が考えられます。
公共工事の入札では今後、脱炭素への対応力が評価される場面も増えていくはずです📈。小さな一歩でも、早く動いた会社ほど後々の受注競争で有利に立てる可能性があります。
グリーン鉄の試行工事は、まだ全国でわずか10件という小さな一歩です。ですが、鉄鋼業の脱炭素と公共工事の発注のあり方をゆっくりと変えていく、大切な布石とも言えそうです😊。
国の動きにアンテナを張りながら、自社の強みや情報収集の仕方を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか🍀。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
公共工事の環境対応や資材動向の変化に備えて協力会社探しや人手確保を進めたい方は、無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』へのご登録をぜひご検討ください(緑のバナーをクリック)。
出典:グリーン鉄試行工事の実施箇所について(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/tec/content/002021634.pdf)/CO2排出量を削減した鋼材の試行工事を開始!(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_001354.html)をもとに作成
➡関連記事:広島市発注の広島城天守調査、8180万円受注に学ぶ経営戦略
お問い合わせフォームを読み込んでいます。お問い合わせページもご利用いただけます。
お問い合わせフォームを読み込み中です「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。