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建設業では、経験を重ねた職人の技術や判断力を、次の世代へどう伝えるかが重要な課題です。作業手順だけでは伝わりにくい「なぜそうするのか」を、実際の現場で学ぶ機会が技術継承につながります。
長野市では、古民家を舞台に、農や建築、暮らしを横断して学ぶワークショップが開催されます。
今回の取り組みを行なうnok(ノック)「農と大工の学校」は、古民家を舞台に農・建築・暮らしを横断して学ぶ場をつくるプロジェクトチームです。大工、建築家、左官職人、構造設計者、基礎屋、造園屋など、多様な専門家が集まっています。
プレスリリースでは、活動について『私たち、nok(ノック)【農と大工の学校】は、古民家を舞台に、農・建築・暮らしを横断した学びの場を提供するプロジェクトチームです。風土の再生を目指し、大工、建築家、左官職人、構造設計者、基礎屋、造園屋など多様なプロフェッショナルが集結しました。』
舞台となる古民家
9月27日のワークショップでは、長野市中条の古民家で、土中環境(土中環境とは:土の中の水や空気の通り道など、土地を取り巻く状態)を改善し、レイズドベッド(レイズドベッドとは:地面より高く土を盛ってつくる栽培スペース)を作ります。4月に行なわれた前回の続きとして、参加者が実際に作業しながら学べる内容です。
今回の特徴は、古民家そのものをいきなり改修するのではなく、まず庭から取り掛かることです。木材の腐朽を早める湿気がたまりやすい環境を改善し、今後は蔵や母屋を直すプロセスも学びの場として開いていきます。
こうした考え方は、建設業の人材育成にも通じます。現場では、目の前の作業だけでなく、建物の状態や周囲の環境を見て判断する場面があります。手順を教えるだけでなく、「なぜこの作業が必要なのか」まで伝えることで、若手が別の現場でも応用できる知識を身につけやすくなります。
前回ワークショップの様子
建設現場では、一つの職種だけで仕事が完結するとは限りません。大工、基礎、左官、造園、設計など、それぞれの知識がつながって建物や空間が形になります。今回のように複数の専門職が集まり、参加者も作業に加わる場には、自分の担当以外の仕事を知る機会という意味もあります。
中小建設会社でも、若手に他職種の仕事や現場全体の流れを見せることは、人材育成の一つの方法です。ベテランが持つ経験を言葉にし、実際の作業と結び付けて伝えることで、技術を会社の財産として残しやすくなります。
ワークショップは2026年9月27日(日)10時から15時まで、長野市中条の古民家で開催されます。定員は35名、参加費は保険料込みで4,000円です。中高生は500円、小学生以下は無料。汚れてもよい服装、軍手、長靴が必要です。
対象は、古民家改修やDIYに興味がある人、土中環境や庭づくりを学びたい人、建築学生や建築業界で働く人、地方移住を検討している人など。講師は、長野市を拠点に活動する小森造園3代目代表の小森穂高氏が務めます。
参加を希望する方は、以下の申し込みフォームからお申し込みください。定員になり次第締め切りとなります。
参加申し込み:申し込みフォームはこちら
講師の小森穂高
技術継承では、作業方法だけでなく、現場を見て考える力をどう伝えるかが重要です。
古民家を実際の学びの場とし、複数の専門家と手を動かしながら学ぶnokの取り組みは、若手育成や職人の技術継承を考える中小建設会社にも参考になる事例といえるでしょう。
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