記事を読み込み中です
「施工管理アプリを入れたのに、結局だれも使わなくなった」。少人数で回している建設会社から、こんな声をよく耳にします。写真整理や工程表、日報のやり取りを楽にしたくて導入したはずが、気づけば以前と同じ紙とLINEに逆戻り。もったいない話ですよね。
今回は、そんな失敗が起きる原因と、少人数の会社がアプリ・システムを選ぶときに押さえたいポイントを整理します。
典型的なのは、社長が展示会や営業担当の説明で「何でもできる」システムに魅力を感じて契約したケースです。工程管理、原価管理、受発注、図面共有と機能は盛りだくさん。
ところが、実際に毎日触るのは現場の職人さんや監督さんです。入力項目が多く、どこを押せばいいか分からない。結果として最初の数週間で使われなくなり、月額費用だけが出ていくという流れになりがちです。
※画像はイメージです
こうした失敗の根っこは、機能から選んでしまうことにあります。本来は「自社で一番困っている業務は何か」を先に決め、それを解決できるかで選ぶのが近道です。たとえば写真整理に毎晩1時間かかっているなら写真管理に強いもの、職人さんへの段取り連絡が大変なら工程共有やチャットに強いもの、という具合です。
また、少人数の会社ほど「教える人」がいません。大企業なら情報システム部門が使い方を教えてくれますが、中小企業では社長や事務担当が兼務するのが普通です。だからこそ、説明しなくても使える操作のわかりやすさと、困ったときに相談できるサポート体制が重要になります。
費用面で二の足を踏んでいる方は、補助金の活用も検討しましょう。2025年まで「IT導入補助金」として実施されていた制度は、2026年からデジタル化・AI導入補助金(デジタル化・AI導入補助金とは:中小企業・小規模事業者がITツールを導入する費用の一部を国が補助する制度)に名称が変わりました。ソフトウェアの購入費だけでなく、クラウドサービスの利用料やサポート費用も補助対象になります。
ただし、対象になるのは事務局の審査を受けて登録されたITツールだけで、申請もIT導入支援事業者(IT導入支援事業者とは:補助金の申請をサポートする、事務局に登録されたITベンダーなど)と一緒に行なう仕組みです。
また、2026年度からは賃上げに関する要件など、申請する側の責任が重くなった部分もあります。気になるアプリが対象かどうかは提供会社に確認し、公募要領は必ず最新のものをチェックしてください。
1つ目は無料トライアルで現場の人に触ってもらうことです。社長だけで判断せず、実際に使う職人さんや監督さんの感想を聞きましょう。
2つ目は料金体系の確認です。ユーザー数ごとに課金されるのか、協力会社の利用にも費用がかかるのかで、総額は大きく変わります。
3つ目はスマホでの使いやすさです。現場ではパソコンを開く時間はほとんどありません。撮った写真をそのまま工事ごとに振り分けられるか、チャットで図面を送れるかなど、スマホで完結するかを確かめてください。
4つ目は小さく始められるかです。いきなり全業務を移行するのではなく、まずは写真管理だけ、日報だけと、段階的に置き換えられるものが向いています。
※画像はイメージです
参考までに、多くの建設会社で使われている代表的なサービスを紹介します。
ANDPAD(アンドパッド)は工程表・写真・図面・チャットを一元管理できるクラウド型の施工管理サービスで、導入社数の多さが特徴です。
KANNA(カンナ)はシンプルな操作性を打ち出しており、比較的気軽に試しやすいのが魅力です。
ダンドリワークは工務店や住宅系の現場で、職人さんとの段取り共有に強みがあります。
SPIDERPLUS(スパイダープラス)は図面への書き込みや検査記録に強く、設備・内装系の会社でも使われています。
どれが正解というより、自社の困りごとに合うかどうかが大切です。料金やプラン内容は変更されることがあるため、最新情報は各社の公式サイトで確認してください。
施工管理アプリ選びで大切なのは、機能の多さではなく「少人数の現場で毎日使い続けられるか」です。困りごとを1つに絞り、無料トライアルで現場の声を聞き、補助金も上手に使いながら小さく始めることが、失敗しない一番の近道です。
施工管理アプリで現場の段取りを整えたら、次は一緒に現場を回せる協力会社探しです。少人数でも受注の幅を広げたい方は、無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』へのご登録をぜひご検討ください(緑のバナーをクリック)。
➡関連記事:AIで業務効率が変わる!建設会社が知っておきたい生成AI活用アイデア集
お問い合わせフォームを読み込んでいます。お問い合わせページもご利用いただけます。
お問い合わせフォームを読み込み中です「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。