青森県が実施した「子ども自立センターみらい移転設計業務委託」プロポーザルで、株式会社石川設計(十和田市)が最優秀者に選ばれました。🏗️
優秀者との評価点差はわずか61.5点。この結果から、中小の建設・設計事務所が学べる「勝てる提案づくり」のヒントを経営目線で整理します。👀
結論|評価点の差はわずか61.5点、勝敗を分けたのは提案の中身
青森県財産管理課の特定結果によると、「子ども自立センターみらい移転設計業務委託」(業務番号:営委東青8第1206号)は令和8年7月24日付で、最優秀者に株式会社石川設計(評価点349.5点/550点)、優秀者に株式会社八洲建築設計事務所(評価点288.0点/550点)が選ばれました。
参考委託料は72,666,000円、履行期限は令和10年3月24日。数字だけを見れば大型案件ですが、経営的に学びたいのは金額ではなく「評価点の中身」です。💡
なぜ差がついた?審査プロセスから見える提案力の重要性
審査は令和8年6月11日の第一回審査委員会に始まり、6月17日の公告、6月23日の現地見学会、6月26日の参加表明書提出期限、7月15日の技術提案書提出期限、7月23日のヒアリング審査を経て、7月24日に結果が公表されました。
約1カ月半という審査期間の中で、現地見学会への参加や技術提案書の作成、ヒアリングでの説明力までが評価点に反映される仕組みです。価格ではなく提案内容で選ばれるプロポーザル方式では、日頃からの提案力の蓄積が結果を左右することがうかがえます。📊
現状データから読み解く、発注者が本当に求めているもの
対象施設「青森県立子ども自立センターみらい」は、青森市大字合子沢字松森265番地に所在し、敷地面積29,294.12㎡、建築面積2,671.02㎡、用途は児童福祉施設です。🏠本館は昭和54年竣工で築46年が経過し、令和5年度の長寿命化可能性調査で改修効果が低いと判断されたことが移転整備のきっかけになったとされています。
また、虐待を受けた子どもなど個別対応を要する児童の増加を背景に、居室の個室化や生活・学習環境の整備といった多機能化への対応も整備方針に盛り込まれています。発注者が抱える背景や課題を読み解く力も、提案づくりの重要な経営スキルです。
今後の学び|発注方式の選び方から自社の強みを言語化する
今回の案件では、従来方式・PFI・DB・ECIという4つの事業手法を比較検討した結果、従来方式(設計と施工を分離して発注する方式)が採用されています。⚖️
整備基本方針にはZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の検討、ユニバーサルデザイン化・LCC(ライフサイクルコスト)縮減の検討、青森県産材の活用の検討といった項目も明記されています。
これらは今後の公共建築でも繰り返し求められるテーマになりやすく、自社の設計・施工実績の中でどう対応できるかをあらかじめ言語化しておくことが、経営面での差別化につながります。🌱
中小企業が明日からできる行動
今回のプロポーザル結果から学べる行動は3つあります。
まず、参加表明書や技術提案書の作成体制を平時から整えておくこと。
次に、ZEBや県産材活用、UD化といったキーワードを自社の提案書に反映できるよう情報収集を続けること。
そして、現地見学会やヒアリングといった対面の場を、単なる手続きではなく提案力をアピールする機会として活用することです。✍️
評価点差が60点前後というシビアな世界だからこそ、日頃の準備の積み重ねが次の受注につながります。👉
まとめ
青森県の児童福祉施設移転設計プロポーザルは、参考委託料7,266万円という規模の案件でしたが、経営的に学ぶべきは金額よりも「評価点を分けた提案の中身」です。
発注方式の比較検討や環境性能への配慮といった視点を自社の強みとして言語化し、次のプロポーザルに備えていきましょう。😊
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出典:建築設計プロポーザル(青森県庁 財産管理課)(https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/zaimu/zaisan/sekkeipropozal.html)をもとに作成
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