「シャッター街化した参道や空き家だらけの街並み、どうにかならないか…」
そんな声が全国の地方都市で聞かれる中、国土交通省が2026年7月1日、老朽化した建物や空き物件が増えるエリアを面的に再生する新事業のモデル都市として、奈良県生駒市を選定したと発表しました。🏘️✨
この事業は建設業やリノベーションを手がける中小企業にとって、新たな仕事のチャンスにつながる可能性を秘めています。今回は制度の中身と、現場で押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。📝
老朽化する街並みと空き物件、地方都市が抱える共通の悩み
国土交通省の資料によると、人口や来訪者が減少している地域では物件の活用意欲が低下し、老朽化等によって良好な景観を十分に形成できていない状況が各地で見られるといいます。😥
また、民間のまちづくり会社などが所有者から物件を借り受け、エリア一帯でリノベーションに取り組む成功事例は増えているものの、実績が少ない初期段階では所有者からの信用を得て物件を確保するのに苦労するケースが多いことも課題として挙げられています。
つまり「直したくても貸してもらえない」「まとまったエリアで再生したくても所有者との信頼関係づくりが難しい」という声なき声が、街並み再生のボトルネックになっていたわけです。🔧こうした課題を解決するために生まれたのが、今回国交省が創設した新しい事業の仕組みです。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000599.html)
奈良県生駒市・宝山寺参道が全国のモデル都市に選定
今回モデル都市に選ばれたのは、奈良県生駒市の宝山寺参道地区です。⛩️
大正時代から宝山寺の門前町として形成されたこの参道は、生駒山中腹の寺院に近づくにつれて街並みの趣が変化し、石段や坂道が連続する地形や歴史的な街並み、奈良盆地を望む眺望など、地域ならではの魅力にあふれています。近鉄生駒ケーブル宝山寺駅も参道の入り口となっており、暮らしと信仰が息づく独特の雰囲気が感じられるエリアです。
一方で近年は、参道沿いの旅館や店舗などの空き物件が増えつつあるのも実情です。😢それでも地域では、住民や事業者による「万燈会」や「駅コン」の開催、新規事業者の出店など、地域の魅力向上やにぎわい創出に向けた取組がすでに進められています。
国交省はこうした地域資源や地域主体の取組を踏まえ、伴走支援を行ないながら先導的に面的な景観再生に取り組む方針です。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000599.html)
新設された「景観エリアリノベーション事業」とはどんな制度?
今回の取組の土台になっているのが、令和8年5月27日に公布された景観法の改正です・📋この改正により「景観エリアリノベーション事業(景観再生事業)」が新たに創設されました。
具体的には、良好な景観が十分に形成できていない地域において、市町村などがノウハウを持つ民間会社等を「景観整備推進法人」として指定し、建物所有者と「再生協定」を結んだうえで、所有者に代わって建物の改修や利活用を行なうことで、景観の再生を図れる仕組みです。
これまでの景観整備機構は非営利型法人に限られていましたが、改正後は「良好な景観の形成を図ることを目的とする会社」も指定対象に加わり、「景観整備推進法人」として民間の活力を最大限活用できるようになりました。🏗️
景観整備推進法人は建物所有者との間で時限的な賃貸や現物出資などの形で再生協定を締結し、景観行政団体(市町村等)から事業実施区域の指定・認可を受けることで、所有者からの信用を得やすくなる点も大きなポイントです。
参考事例として、名古屋市西区那古野でのエリアリノベーション事例も紹介されています。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000599.html)
建設・リノベーション事業者が今から押さえておきたい動き
生駒市では今後、景観整備推進法人となり得る事業者等の探索や、地域での合意形成、事業計画・景観計画の検討が進められる予定です。👷
国交省は、モデル都市の追加に加えて、こうした取組の進捗を全国の地方公共団体や民間事業者に発信していく考えを示しています。つまり、リノベーションや古民家再生、街並み保存に強みを持つ建設事業者にとっては、今後全国各地で同様の案件に参画できるチャンスが広がっていく可能性があるということです。
関心のある事業者は、国土交通省都市局公園緑地・景観課景観・歴史文化環境整備室への問い合わせが窓口になります。📮自社の技術やネットワークが「景観整備推進法人」としての役割にマッチするかどうか、早めに情報収集をしておくことをおすすめします。
まとめ
今回の景観エリアリノベーション事業は、老朽化や空き物件に悩む地方都市の街並みを、民間の力で面的に再生していく新しい仕組みです。🌸
建設業・リノベーション事業者にとっては、地域とともに景観づくりに関わる新たな事業機会にもなり得ます。制度の広がりを早めにキャッチアップし、次の一手を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。😊
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出典:報道発表資料:景観エリアリノベーション事業のモデル都市を選定~生駒市宝山寺参道の風情ある景観を再生~(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000599.html)をもとに作成











