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「売上はあるのに、なぜか手元にお金が残らない」。そんな悩みを抱える建設会社では、売上を増やすだけでなく、毎月出ていく固定費を一度整理することも重要です。
8月はお盆休みを終え、年末までの仕事や資金繰りを考え直すタイミング。2026年後半の経営を安定させるためにも、ここで一度、毎月の支出を棚卸ししてみてはいかがでしょうか。
今回は、建設業の中小企業が比較的見直しやすく、効果を確認しやすい固定費を5つに絞って紹介します。
固定費とは、工事量や売上が変わっても一定程度発生する費用のことです。代表的なのは、事務所・倉庫の賃料、通信費、リース料、保険料、システム利用料などです。
ただし、固定費は安くすればよいわけではありません。人材育成、安全対策、現場に必要な通信環境などまで削ってしまえば、仕事の品質や従業員の定着に影響する可能性があります。
そこで今回は、「見直しやすさ」「年間の負担額」「現場への影響」という観点から、優先的に確認したい費用を紹介します。
スマートフォン、事務所のインターネット、現場用端末など、通信関連の契約は増えたままになりやすい費目です。 退職者が使っていた回線、利用していないオプション、必要以上のデータ容量などが残っていないか確認しましょう。 📱
「以前から契約しているから」と放置せず、契約内容と利用状況を一覧にするだけでも、不要な支出を発見しやすくなります。
複合機や事務機器、車両、設備などのリース・レンタル費も確認したい項目です。 特にチェックしたいのが、利用頻度の低下した機器です。
「昔は必要だったが、現在はほとんど使っていない」というものがあれば、契約更新のタイミングで見直せる可能性があります。 契約期間や解約条件も確認し、更新直前になって慌てないようにしておきましょう。
毎月の負担が大きくなりやすいのが、事務所や倉庫などの賃料です。 すぐに移転する必要はありませんが、使っていないスペースが多い場合は、契約更新時に縮小できないか検討する余地があります。 🏢
ただし、建設業では資材置き場や倉庫が現場の効率に直結することもあります。家賃だけを見るのではなく、移動時間や保管効率も含めて判断しましょう。
勤怠管理、会計、写真管理、情報共有など、便利なサービスを導入した結果、似た機能を持つ契約が重複しているケースもあります。
「誰が使っているか」「どのくらい利用しているか」「別のサービスと機能が重なっていないか」を確認しましょう。 使っていないサービスを解約すれば、月額料金だけでなく、契約や管理にかかる手間も減らせます。
保険は事故やトラブルに備えるために欠かせない費用ですが、事業内容や車両、設備が変われば、必要な補償も変わります。
現在の事業実態に合っているか、補償が重複していないか、不要になった対象が残っていないかを確認してみましょう。 🚧 保険は単純に「安いものへ変更する」のではなく、必要な補償を維持したうえで見直すことが大切です。
固定費を見直すときは、いきなり解約するのではなく、まず一覧表を作るのがおすすめです。
①契約しているサービスや設備を書き出す
②月額・年額の費用を確認する
③利用状況を確認する
④契約更新日や解約条件を確認する
⑤不要なもの、重複しているものから見直す
この順番で整理すれば、「何となく払い続けていた費用」を発見しやすくなります。
また、経営者だけで判断せず、事務担当者や現場責任者にも確認することが重要です。経営者から見ると不要に思えるサービスでも、現場では毎日使っているケースがあるためです。
2026年後半のコスト対策で大切なのは、単純な「節約」ではありません。 人材育成、安全対策、必要な工具や設備など、将来の仕事や現場を支える費用まで削ってしまえば、長期的には別のコストが発生する可能性があります。
一方、使っていない契約や重複したサービスなど、見直しても業務への影響が小さい費用もあります。 「削る」のではなく、「必要なところへお金を振り替える」と考えると、固定費の見直しに取り組みやすくなります。
2026年後半の経営を安定させるには、売上を増やすだけでなく、毎月発生する固定費を一度棚卸しすることも重要です。 まずは通信費、リース・レンタル費、賃料、システム利用料、保険料から確認し、「必要な費用」と「見直せる費用」を分けてみましょう。
月数千円の削減でも、1年間積み重なれば大きな差になります。年末を迎える前に、自社の固定費を一度見直し、浮いた資金を人材や安全、現場環境の改善など、本当に必要なところへ回していきましょう。
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