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「請求書は出したから大丈夫」。そう思っているうちに、気づけば入金予定日を過ぎている請求書はありませんか。
建設業では、現場が終われば仕事が一区切りついたように感じますが、会社経営としては代金が入金されるまでが一つの仕事です。特に複数の現場を同時に動かしている会社では、請求と入金の確認が後回しになりやすくなります。
未回収の請求書が一枚あるだけなら、それほど気にならないかもしれません。しかし、確認しないまま次の月を迎えると、「いつの工事の分なのか」「請求書は届いているのか」「先方では処理済みなのか」と、確認する手間も増えていきます。忙しい会社ほど、請求書を出した後の管理に目を向けることが大切です。
請求書を発行した時点で、「あとは待つだけ」と考えてしまうのは珍しくありません。しかし、請求書の発行と入金は別の出来事です。請求書を出した後には、支払期日があり、その日に実際の入金を確認する必要があります。
例えば、複数の現場について同じ月に請求した場合、金額や入金予定日を頭の中だけで管理するのは簡単ではありません。さらに、追加工事や請求内容の変更などが重なると、担当者しか分からない状態になりがちです。
そこで確認したいのが、「請求済み」「入金待ち」「入金済み」の3つです。請求書を発行した案件を一覧にしておくだけでも、どこまで処理が進んでいるのかを把握しやすくなります。
※画像はイメージです
入金がないと、「先方が支払ってくれない」と考えがちです。しかし、実際には請求書の宛先や金額の確認、社内処理、担当者間の連絡など、さまざまな理由で入金が予定どおり進まないことがあります。
特に注意したいのが、請求内容について相手から確認が入っていたのに、そのまま止まっているケースです。現場側は対応したつもりでも、事務側には情報が届いていない。反対に、事務側では確認を待っているのに現場では終わったと思っている。こうした小さな行き違いが、入金の遅れにつながることがあります。
だからこそ、未入金を見つけたときは、いきなり「支払ってください」と伝えるのではなく、まず「請求書は届いていますか」「内容について確認事項はありませんか」「入金予定日はいつでしょうか」と事実を確認することが重要です。
未回収を防ぐために、複雑な仕組みを最初から作る必要はありません。まずは月に一度、「まだ入金されていない請求書だけを確認する時間」を決めてみましょう。
確認する項目は、取引先、工事名、請求金額、請求日、支払期日、入金状況の6項目程度でも十分です。入金されたものには入金日を記録し、支払期日を過ぎたものには「確認中」「先方確認待ち」などの状況を残します。
こうしておけば、「あの請求書、どうなった?」と毎回記憶をたどる必要がなくなります。社長が一人で管理している会社でも、一覧を残しておけば、事務担当者と状況を共有しやすくなります。
請求管理というと事務担当者の仕事と思われがちですが、現場側との情報共有も重要です。追加工事が発生した場合や工事内容に変更があった場合、その情報が請求担当者に正しく伝わらなければ、請求そのものが遅れる可能性があります。
そこで、工事が完了したら「完了したこと」「追加工事の有無」「請求に必要な確認事項」を早めに共有する流れを決めておきます。現場から事務へ情報を渡すタイミングを明確にするだけでも、請求漏れを防ぎやすくなります。
さらに、経営者は売上だけでなく、「これから入ってくる予定のお金」にも目を向けたいところです。売上が順調でも、入金のタイミングがずれれば、材料費や外注費などの支払いとの間に差が生じます。仕事が増えているときほど、入金予定まで確認する習慣が重要になります。
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取引先との関係を考えると、入金について連絡するのをためらうこともあるでしょう。しかし、支払期日を確認することは、必ずしも相手を責めることではありません。請求書の処理状況を確認し、双方の認識をそろえるための連絡と考えれば、必要以上に構える必要はありません。
むしろ問題なのは、「言いづらいから来月まで待つ」という状態です。未入金に気づいた時点で確認するという社内ルールがあれば、担当者個人の判断に頼らずに済みます。
未回収の請求書をなくすために大切なのは、特別なことではありません。請求する、支払期日を記録する、入金を確認する、未入金なら早めに確認する。この流れを当たり前にすることです。
忙しい建設会社ほど、現場の進行や新しい仕事に目が向き、すでに終わった工事の入金確認が後回しになりがちです。だからこそ、一度「未入金の請求書はないか」をまとめて確認してみましょう。
請求書を出して終わりではなく、入金まで確認する。その小さな習慣が、会社のお金を守ることにつながります。
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