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「新人に教えたい。でも、教えている時間がない」 建設業の現場では、そんな悩みが珍しくありません。👷♂️工期が迫っている、職人の手が足りない、急な変更が入る――。目の前の仕事を優先すると、教育はどうしても後回しになります。
しかし、教育を後回しにした結果、「結局、毎回同じことを聞かれる」「ベテランしか分からない仕事が増える」という別の負担が生まれることもあります。 大切なのは、忙しいからといって教育の時間を無理に増やすことではありません。普段の仕事の中に、少しずつ教える仕組みを組み込むことです。
教育というと、「30分時間を取って説明する」「仕事が終わってから研修する」と考えがちです。 もちろん、まとまった研修が必要な場面もあります。
ただ、現場が忙しい会社ほど、毎回まとまった時間を確保するのは簡単ではありません。 そこで考えたいのが、仕事そのものを教育の機会にする方法です。🔨
例えば、
*資材を運ぶときに「なぜこの順番なのか」を一言説明する
*作業前に「今日の注意点はここ」と伝える
*作業後に「今日できたこと」を1つ確認する。
これだけでも、立派な教育になります。
重要なのは、一度に全部教えようとしないこと。 「今日は道具の扱い」「明日は作業前の確認」というように、1回の仕事で1テーマに絞れば、教える側の負担も抑えられます。
※画像はイメージです
教育に使う時間は、必ずしも長くなくて構いません。⏱️
例えば、朝礼前後の3分で「今日の作業で覚えてほしいこと」を1つ伝える方法があります。
*「今日はこの工具の使い方だけ覚えよう」
*「この作業では、最初にここを確認する」
* 「昨日よりここが一人でできるようになった」
この程度でも、毎日積み重なれば大きな差になります。 さらに、教えた内容を簡単にメモしておけば、「何を教えたか」が分からなくなる問題も防げます。 📌
「教えた・まだ教えていない」を一覧にするだけでも、教育の抜け漏れは見つけやすくなります。
忙しい現場では、「一度見せたから分かるだろう」となりやすいものです。 ところが、教える側と新人側では、見えている情報が違います。ベテランにとって当たり前の手順でも、新人には「なぜそうするのか」が分からないことがあります。
そこでおすすめなのが、①見せる → ②やってもらう → ③確認するという3段階です。👀
例えば、ベテランが作業を見せたあと、新人に同じ作業をしてもらいます。そして最後に「どこが分かりにくかった?」と確認する。
これなら、長時間の座学をしなくても理解度を確認できます。 しかも、教える側にとっても「どこでつまずいているのか」が分かります。
もう一つのポイントは、教育を特定の先輩だけに任せないことです。
「あの人がいないと新人に教えられない」という状態になると、その人が忙しくなった瞬間に教育も止まってしまいます。 そこで、よく教える内容を簡単に残しておきます。
📋作業手順
📋道具の名前・使い方
📋作業前の確認事項
📋 よくあるミス
📋 一人でできるようになった項目
難しいマニュアルを最初から作る必要はありません。 スマートフォンで確認できる短いメモや写真、動画などでも十分です。
「去年の新人に教えた内容」を次の新人にも使えるようにしておけば、教育する側の負担を少しずつ減らせます。
人手が限られる中小の建設会社では、「教育担当者を専任で置く」という方法が難しいケースもあります。 だからこそ、教育を特別なイベントにするのではなく、日々の仕事に小さく組み込むことが重要です。
朝の3分、作業前の一言、作業後の確認。📣 こうした小さな教育を積み重ねれば、「忙しいから何も教えられない」という状態から抜け出すきっかけになります。
そして新人ができる仕事が一つ増えれば、先輩が教える時間も少しずつ減っていきます。 教育は、忙しい会社にとって「仕事を増やすもの」ではなく、将来の教育負担を減らすための投資と考えることもできます。
「忙しくて教育できない」ときほど、まとまった教育時間を確保することだけにこだわらないことが大切です。 仕事の中で一つずつ教える、短時間で確認する、教えた内容を残す――。 この3つを意識すれば、現場を止めずに教育を続ける仕組みをつくれます。
忙しいから教育を後回しにするのではなく、忙しい現場でも続けられる教育に変えることが、これからの人材育成の第一歩です。
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