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「人が足りない」と言いながら、なぜか新しい仕事まで受けてしまう。建設業の中小企業では、そんな場面が珍しくありません。仕事の依頼が来れば、つい「せっかくだから受けよう」「何とかなるだろう」と考えてしまいます。📞
しかし、仕事が増えるほど会社が順調になるとは限りません。現場を担当する人が足りなければ、社長やベテラン職人に負担が集中し、段取りや事務作業まで後回しになります。人手不足なのに仕事を増やしてしまう会社には、いくつか共通した考え方があります。
最も大きいのは、「今断ったら、次は声をかけてもらえないかもしれない」という不安です。長く付き合っている元請けからの依頼や、以前から待っていた仕事なら、なおさら断りづらくなります。
本当は現場の予定が詰まっていても、「この仕事だけなら何とかなる」と考えて受注する。ところが、その「この仕事だけ」が重なると、気が付いたときには数週間先まで予定が埋まっています。😓
受注判断が社長一人に集中している会社では、現場側がどれだけ忙しいのかを確認する前に返事をしてしまうこともあります。営業の判断と現場の余力が別々に動いていることが、仕事を増やしてしまう原因の一つです。
人手不足というと、「職人の人数が足りない」と考えがちです。しかし、実際には人数だけでは説明できないケースもあります。
例えば、現場には人がいても、特定の作業を任せられる人が一人しかいない。現場をまとめられる人が限られている。社長しか判断できないことが多い。こうした状態では、人数が増えても仕事を増やせるとは限りません。
つまり重要なのは、単純な人数ではなく「今いる人で、どこまで仕事を回せるか」です。仕事を増やす前に、この部分を考える必要があります。🔧
一つ目は、予定が頭の中にあること。
社長や現場責任者が「来週はこの現場、その次はあの現場」と把握していても、会社全体では共有されていないケースです。そこへ新しい依頼が入ると、空いているように見える日に無理やり仕事を入れてしまいます。
二つ目は、応援を頼む準備がないこと。
忙しくなってから「誰か来てもらえないかな」と探し始めると、条件の合う人がすぐ見つかるとは限りません。普段から頼れる相手が分からないため、結局いつものメンバーだけで無理をすることになります。
三つ目は、「忙しい=会社が伸びている」と考えてしまうこと。
売上や受注件数が増えていると、会社が成長しているように感じます。しかし、現場の負担や利益まで増えているとは限りません。仕事量だけが増えれば、別の部分にしわ寄せが出ることもあります。
新しい仕事の相談が来たとき、「誰を入れるか」だけを考えるのではなく、まず「この仕事を最後まで回す体制があるか」を考えてみましょう。
例えば、現場を担当する人、管理する人、必要な専門作業を担う人を簡単に書き出してみます。そこで「ここだけ人が足りない」という部分が見つかれば、採用が必要なのか、社内で分担を変えるのか、協力会社に依頼するのかを考えやすくなります。
協力会社とは、工事の一部を依頼するなど、施工を一緒に担う外部の会社や事業者のことです。自社だけで全部を抱え込まない選択肢を持っておくと、受注判断にも余裕が生まれます。🤝
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人手不足なのに仕事を増やしてしまう会社には、「断りづらい」「何とかなると思ってしまう」「社長が自分で調整できると思ってしまう」といった共通点があります。大切なのは、仕事の数だけを見るのではなく、その仕事を最後まで回せる体制があるかを確認することです。
忙しいときほど、「もっと人が必要だ」と考えるだけでなく、社内で足りない部分を整理し、必要なときに協力を頼める環境をつくっておきましょう。仕事を増やすことより、無理なく仕事を完了できる会社にすることが、次の受注にもつながっていきます。
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