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国土交通省が令和8年9月30日に公表した建築着工統計調査報告(建築着工統計調査とは:全国の建築物や住宅の着工状況を毎月集計する国土交通省の統計)によると、2026年8月の新設住宅着工戸数は63,974戸で、前年同月比6.1%増となりました。総戸数の増加は5か月連続です。
結論からいえば、住宅分野は持家・貸家・分譲のすべてで増加が続く一方、工場や倉庫など民間の非住宅分野は減速が目立つ、という明暗の分かれた結果です。
今回の増加は、特定の分野だけに支えられたものではありません。利用関係別に見ると、持家17,713戸(1.0%増)、貸家28,309戸(6.5%増)、分譲住宅16,838戸(6.4%増)と、いずれも前年同月を上回り、それぞれ5か月連続の増加となりました。
持家は、民間資金による持家が16,232戸(2.0%増)と伸びた一方、公的資金による持家は1,481戸(8.6%減)でした。貸家は、民間資金による貸家25,667戸(3.5%増)、公的資金による貸家2,642戸(47.7%増)がともに増加しています。分譲住宅の内訳は、マンション6,475戸(5.3%増)、一戸建10,182戸(7.5%増)です。
また、給与住宅(給与住宅とは:社宅や公務員宿舎など、勤務先が職員を住まわせるために建てる住宅)は1,114戸で、228.6%増と大きく伸びました。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001395.html)
新設住宅の床面積は4,858千平方メートルで、前年同月比5.6%増となりました。
地域別では、首都圏23,495戸(9.2%増)、中部圏8,211戸(11.0%増)、近畿圏12,020戸(12.3%増)と三大都市圏がそろって伸びた一方、その他地域は20,248戸(2.0%減)と前年を下回りました。都市部と地方で動きに差が出ている点は、営業エリアを考えるうえで押さえておきたいポイントです。
工法別では、プレハブが8,227戸(12.3%増)、ツーバイフォー(ツーバイフォーとは:規格化された木材と合板で床・壁・天井の面をつくる木造の工法)が7,724戸(0.9%減)でした。
なお、季節調整済年率換算値(季節調整済年率換算値とは:季節ごとの変動をならしたうえで、その月のペースが1年続いた場合の戸数に換算した値)は753千戸で、前月比2.7%減となっています。前年同月比では増えていても、直近の勢いはやや落ち着いていることがうかがえます。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001395.html)
建築物全体の着工床面積は7,412千平方メートル(0.8%増)で、4か月連続の増加でした。工事費予定額(工事費予定額とは:着工時に届け出られた工事費の見込み額)は約2兆4,203億円で、前年同月比6.8%増です。
一方、民間非居住建築物(民間非居住建築物とは:民間が建てる事務所・店舗・工場・倉庫など、住宅以外の建築物)の着工床面積は215万平方メートル(8.5%減)と減少しました。用途別では、事務所が28万平方メートル(1.7%増)と増えたものの、店舗25万平方メートル(7.1%減)、工場34万平方メートル(32.7%減)、倉庫49万平方メートル(18.0%減)と、規模の大きい用途で落ち込みが目立ちます。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001395.html)
今回のデータからは、住宅系の仕事は三大都市圏を中心に底堅く、非住宅は工場・倉庫を中心に慎重な動きになっている様子が読み取れます。住宅の新築・内装・設備に関わる会社は、都市部の案件増に備えて協力会社や職人の手配を前倒しで検討しておくと安心です。
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反対に、工場・倉庫などの非住宅案件が多い会社は、受注の波に備えて住宅系や事務所系の案件にも目を向け、仕事の柱を分散させておくことが有効です。毎月公表される統計を定期的に確認し、自社のエリア・分野の動きを早めにつかむことが、受注計画の精度を高める第一歩になります。
2026年8月の新設住宅着工は6.1%増と5か月連続で伸び、持家・貸家・分譲のすべてが増加しました。
ただし、季節調整値は前月比で減少し、非住宅では工場・倉庫が大きく落ち込んでいます。分野や地域による違いを踏まえて、自社の体制づくりを進めていきましょう。
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出典:建築着工統計調査報告(令和8年8月分)(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001395.html)をもとに作成
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