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大規模開発を手がけたビルを、その後どのように地域に開き続けるか。この問いに対し、建設会社自らがアートイベントを企画・主催するという珍しい取り組みが東京・京橋で進んでいる。戸田建設株式会社が本社ビルの開業2周年を記念して開催するイベントの内容を見ていく。
戸田建設株式会社は、東京・京橋にある本社ビルTODA BUILDINGの開業2周年を記念し、彫刻家グループとアートユニットによるイベント「彫刻おでん屋台"LA"」の開催を発表した。同社は今回の企画について次のように説明している。
『彫刻家グループSCREWDRIVERが作ったおでんの型に、アートユニットのL PACK. がはんぺん、こんにゃく、生麩などの食材を流し込んで作る「おでんのかたちをした彫刻」や作家自慢の地酒をお楽しみいただけます(チケット購入制)。「OPEN ODEN! OPEN SCULPTURE!」をテーマに、今回だけの特別おでんメニューを提供するほか、SCREWDRIVER メンバーによる公開彫刻制作、彫刻おでんの原型やドローイングの展示も行います。』
引用元:戸田建設株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
イベントの開催日時は2026年11月13日(金)16:30~19:00、14日(土)14:00~17:00の2日間。場所はTODA BUILDING広場(東京都中央区京橋1-7-1)で、主催は戸田建設株式会社、企画はL PACK. とSCREWDRIVERが担う。
建設業界にとって、竣工後のビルの価値をどう継続的に高めていくかは経営課題の一つだ。TODA BUILDINGは2024年9月に竣工、同年11月に開業したばかりだが、戸田建設はすでに開業時から「ART POWER KYOBASHI」というアートプログラムを展開しており、今回のイベントはその一環として位置づけられる。
同社は低層部にミュージアムやギャラリー、カフェなどを配し、来街者や働く人がアートに出会う場を意図的に設計している。単なるオフィスビルの供給にとどまらず、地域全体の回遊性や文化的価値を高める発想は、中小規模の建設会社が地域開発に関わる際にも参考になる視点といえる。
今回の目玉の一つが、公開首像制作イベントだ。TODA BUILDINGの開発に関わった戸田建設の社員をモデルに、SCREWDRIVERのメンバーが「会社の顔」を首像彫刻として表現し、作品が作られる過程を公開する。開催日時は11月13日17:15~18:00、14日15:00~15:45を予定。
引用元:戸田建設株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
企画メンバーであるL PACK. は小田桐奨氏と中嶋哲矢氏によるユニットで、アート、デザイン、建築、民藝などを横断する活動を行う。SCREWDRIVERは彫刻の制度や教育のあり方を見つめ直してきたAGAIN-STが新たな名義で活動するグループである。両者が組む「LA」は、2018年から全国各地で彫刻おでん屋台を展開してきた実績を持つ。
建設業の経営者や現場監督にとって、竣工後のビル運営やまちづくりは直接の業務ではないと考えがちだ。しかし、戸田建設のように自社ビルを核とした継続的なイベント展開は、企業ブランディングや地域との関係構築に直結する取り組みとして注目に値する。京橋という土地で100年余り社業を続けてきた企業が、次の100年を見据えてアートという切り口を選んだ点は、地域密着型の中小建設業にとっても示唆的だ。
詳細や参加方法は公式サイトで確認できる。
竣工して終わりではなく、竣工後も地域との関係をどう育てていくか。戸田建設のTODA BUILDING2周年イベントは、建設業がまちづくりの担い手として継続的に関わり続ける一つの形を示している。
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