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あなたの現場でも、最近こんな声を聞きませんか?🏗️ 「建機の無人・遠隔操作を取り入れたいけど、何をどこまでやれば安全なのか基準が分からない」「どんな法律になるのか、今から準備すべきことは何か」 そんななか、厚生労働省が動き出しました。令和8年6月18日、「機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会」の第8回が開催され、建設機械・農業機械・林業機械などを対象とした安全確保の「中間とりまとめ(案)」が審議されました。この検討会の内容は、今後の現場ルールに直結する可能性大です。今のうちに内容を把握しておきましょう。📋
この検討会が対象としているのは、人が搭乗せずに動く機械全般です。具体的には、建設現場で使われるバックホウ・ブルドーザーなどの建設機械、農場で使われるロボット農機、林業用のフォワーダ・フェラーバンチャ、工場・倉庫内の無人搬送車(AGV)、港湾荷役機械、クレーンなどが含まれます。 これらを「自律運転(機械が自分で判断して動く)」か「遠隔運転(人がリモートで操作)」かという軸と、「管理区画(機械だけで作業)」か「人と機械の混在」かという軸で4象限に分類し、それぞれに必要な安全対策を整理するのがこの検討会のミッションです。 建設業にとっては、現場で無人建機を走らせるときの「法的なよりどころ」が明確になる動きです。
出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73922.html)
検討会で大きく整理されたのが、「無人区画」という言葉が持つイメージ問題です。「無人区画」という表現は「絶対に人が入れない場所」という誤解を招きやすいため、検討会では「立入管理区画(管理区画)」という表現に整理し直す方向が示されました。 この「管理区画」は、次のように定義されます。「通常の作業時には機械だけで作業することを前提として管理されている区画」というものです。つまり、トラブル対応など非定常な場面ではあえて人が入ることもある、現実の現場に即した定義です。 建設現場では工事の進捗によって作業エリアが移動するため、管理区画も日単位・工程単位で設定・変更できる「時間の概念」を取り入れることも提案されています。現場実態に合わせた柔軟な運用が想定されている点は重要なポイントです✅
出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73922.html)
検討会で繰り返し強調されたのが、管理区画の「信頼性」をどう評価・担保するかという点です。この信頼性は、次の3要素の組み合わせで決まるとされています。 まず「人の立入制限の信頼性」です。物理的手段(フェンス・盛土など)、電子的手段(センサー・連動警報)、人的管理(監視員・教育)のいずれか、または組み合わせにより、区画への立入リスクをどれだけ下げられるかです。
次に「機械の逸走防止の信頼性」です。機械がGPSや制御システムの誤作動等で区画外に飛び出すリスクをどう管理するかです。
そして「周辺環境要因」です。作業場所が山間部か市街地か、周辺の人口密度や地形なども評価要素に含まれます。
そして、このリスク評価の結果として、人と機械の接触が起こった場合の被害を最小化するために「自動回避機能(人・障害物検知と自動停止)」が必須となる方向が示されています。建設機械においても、現場内に人がいる状態で機械を動かす場面では、検知センサーによる自動停止機能の搭載が求められる流れになりそうです⚙️
出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73922.html)
「第三者評価」についても、検討会で具体的な議論がなされました。 管理区画の安全性は、事業者による自己宣言だけでは不十分との意見が多く上がりました。そのため、管理区画の信頼性評価に「第三者による認証等」を導入する方向が提案されています。特に、管理区画の安全性を理由に法令上の一部措置を軽減・免除する場合は、客観的な第三者評価が必須になる見通しです。 現場では「うちは安全対策してます」の自己申告だけでは対応できない時代が来るかもしれません。認証制度の具体的な内容はまだ確定していませんが、今から「自社の管理区画の安全性を客観的に説明できる体制」を考え始めることが重要です。
また、安全対策の責任者(措置義務者)として、機械の使用事業者だけでなく、機械の譲渡者・貸与者・元方事業者(ゼネコン等)も対象になることが示されており、元請・下請いずれの立場でも無関係ではありません🏢
この検討会の議論は「中間とりまとめ(案)」の段階であり、今後さらに内容が詰められて法令・通達等に反映されていく見込みです。ただ、方向性はすでに見えています。 現場で無人・遠隔運転機械の導入を検討している企業は、次の点を今から整理しておくと良いでしょう。
まず「管理区画をどこに設定するか」です。現場全体のレイアウトを見直し、機械だけで作業させるエリアを明確に定義できるかを確認しましょう。
次に「立入防止措置の信頼性確保」です。コーンやバリケードといった最低限の措置で足りるのか、センサー連動型の電子的手段が必要なのかを機械の規模・重量・スピードと合わせて検討することが大切です。
そして「自動回避機能付きの機械選定」です。今後の機械導入・更新時には、人・障害物検知センサーと自動停止機能が搭載されているかを仕様確認のチェック項目に加えましょう。 中小現場ほど「とりあえず動けばいい」で進めてしまいがちですが、今回の動きは建設現場の安全体制を根本から見直す契機になりそうです。早めの準備が、将来の法令対応コストを下げる近道になります💪
厚生労働省が進める「機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会」は、令和8年6月18日の第8回で中間とりまとめ(案)の審議が行われました。「自動回避機能の必須化」「立入管理区画の概念整理」「第三者評価の導入」という3つの方向性が見えてきており、建設現場における無人・遠隔運転機械の安全基準が大きく変わろうとしています。中小建設業にとっても決して他人事ではない動きです。今のうちに自社の安全体制を見直すきっかけとしてください。
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出典: 機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会 第8回資料(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73922.html をもとに作成
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