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夏の暑さが落ち着き始めると、地域では運動会やスポーツ大会、町内会の催しなど、さまざまな行事が増えてきます。学校行事も多く、子どもの運動会や地域活動の日程が、現場の稼働日と重なることも珍しくありません。
建設業では、現場ごとに工程や必要な人数が決まっているため、社員が休むこと自体が問題なのではなく、休むことが直前まで分からないことが現場の負担につながります。 秋の行事シーズンを迎える前に予定を共有しておけば、工程を前後にずらしたり、応援を手配したりと、対応できる選択肢が増えます。
地域行事と現場を両立する第一歩は、「早めに知ること」です。
例えば、職人が数人で担当している現場で、運動会の前日に「明日は休みます」と伝えられた場合、現場監督は急きょ人員を組み替えなければなりません。
作業内容によっては別の職人を入れる必要があり、応援を頼めなければ工程そのものを変更することになります。場合によっては、材料の搬入や他業者との予定にも影響する可能性があります。
一方で、数週間前から休暇希望が分かっていれば、話は変わります。作業日をずらす、別の工程を先に進める、現場間で人員を調整するなど、余裕を持った対応が可能です。
「休ませるか、現場を優先するか」という二択ではなく、休むことを前提に、どう現場を回すかを考えることが重要です。
まず取り組みたいのが、秋の予定を早めに共有することです。
会社のカレンダーやホワイトボード、既に使っているスケジュール表など、社員が普段から確認できる方法で構いません。新しいシステムを導入しなくても、「誰が、いつ休む予定なのか」を早めに把握できれば、現場の調整はしやすくなります。
個人の事情まで詳しく共有する必要はありません。「休暇希望」「午前休」「午後から出勤」など、勤務に必要な情報だけを確認する方法でも十分です。 また、複数の現場を抱えている会社では、現場ごとの人数と休暇予定を合わせて確認すると、応援を出せる現場があるか判断しやすくなります。
地域行事との両立を考えるとき、もう一つ大切なのが、特定の人に仕事が集中しすぎない体制です。
「この作業は○○さんしか分からない」「○○さんが休むと現場の状況を誰も説明できない」という状態では、休暇のたびに現場が不安定になります。日頃から作業内容や進捗を共有し、複数の社員が現場の状況を把握できるようにしておくことが重要です。
作業の引き継ぎ方法を決めておくことも、急な休みへの備えになります。 もちろん、安全や品質を犠牲にしてまで地域行事に合わせる必要はありません。必要な人員を確保したうえで、作業日や担当者を調整することが基本です。
建設会社は、地域の道路や建物、住宅、設備など、人々の生活に関わる仕事をしています。そのため、社員が地域行事に参加することは、単なる休日の過ごし方にとどまらず、地域との接点をつくる機会にもなります。
もちろん、会社が地域行事への参加を求める必要はありません。ただ、社員が「参加したい」と考えたときに相談しやすく、早めに予定を伝えられる環境があれば、現場との調整もしやすくなります。
特に地域に根差して仕事をする中小の建設会社にとって、地域の人と顔を合わせる機会は、日頃の仕事を知ってもらうきっかけにもなります。
秋の運動会や地域行事は、現場の予定と重なることがあります。しかし、行事そのものを問題と考えるのではなく、早めに予定を共有し、人員配置や工程を調整できる状態をつくっておけば、現場への影響は抑えられます。
「誰かが休むと現場が止まる」という状態を少しずつ見直し、休みが必要なときにも仕事を回せる体制を整えることは、秋の行事対策だけでなく、日頃の現場運営にも役立ちます。
地域や家庭の予定を大切にしながら、仕事もしっかり進める。秋の行事が増えるこの時期に、自社の現場スケジュールと休暇の取り方を一度見直してみてはいかがでしょうか。
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