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8月が終わりに近づくと、「そろそろ秋だから、休憩も夏ほど厳しくしなくていいだろう」と考えたくなります。しかし、2026年8月20日に気象庁が発表した1か月予報では、8月22日から9月21日の期間、北日本・東日本では前半を中心に気温がかなり高くなる所がある見込みです。秋口だからといって、現場の暑さ対策を急に通常運転へ戻すのは早いかもしれません。
建設現場では、気温だけでなく湿度、日射、照り返し、作業強度、服装などによって体への負担が変わります。大切なのは「何月だから休憩を減らす」ではなく、その日の暑さと作業内容を見て休憩を決めることです。
気象庁の1か月予報は、9月に入れば一気に涼しくなるという見通しを示しているわけではありません。特に期間前半は高温に注意が必要です。一方で、朝晩は過ごしやすい日が増えるなど、時間帯による差も出やすくなります。
現場で起こりやすいのが、「朝は涼しいから大丈夫」という判断です。朝の体感だけで一日の作業条件を決めず、作業前にその日の予報と暑さ指数を確認しましょう。
環境省の暑さ指数では、WBGTが25以上28未満は「警戒」、28以上31未満は「厳重警戒」、31以上は「危険」とされています。
休憩ルールを見直すときは、単純に「10時と15時に休む」と決めるだけでは不十分です。例えば、午前中でもWBGTが上がれば早めに休憩を入れる、昼前後は連続作業を短くする、屋外で日射を受ける工程と比較的軽い作業を組み替える、といった運用が考えられます。
厚生労働省も、高温多湿作業では作業の休止時間・休憩時間を確保し、連続して行なう時間を短縮することや、涼しい休憩場所を整えることを示しています。水分・塩分を補給しやすい環境をつくることも重要です。
さらに、2025年6月からは、WBGT28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて実施することが見込まれる作業について、熱中症のおそれがある労働者を早期に把握するための体制整備や、重篤化を防ぐ手順の作成、関係作業者への周知が事業者に義務付けられています。
残暑の時期も、このルールを前提に現場を運営する必要があります。
9月になったからといって、冷却用品や飲料、休憩場所をすぐ縮小する必要はありません。むしろ、日によって暑さが変わる時期だからこそ、柔軟に使える状態を残しておくことが大切です。
おすすめは、朝礼時の確認項目を一つ増やすことです。「今日の最高気温」「WBGTの見込み」「休憩を増やす時間帯」「体調不良者が出た場合の連絡先」を短時間で確認します。現場監督だけが把握するのではなく、職人同士でも「今日は暑くなりそうだ」と共有しておけば、無理をしている人に声をかけやすくなります。
また、夏休みなどで数日間現場を離れていた人は、暑さへの慣れが戻っているとは限りません。作業再開時は、本人の体調を確認し、いきなり負荷の高い作業を続けさせないことも意識したいところです。
休憩の判断を現場監督の経験だけに任せると、「忙しいからもう少し続けよう」という判断が入りやすくなります。そこで、WBGTや気温、作業内容を基準に、休憩を増やす条件をあらかじめ決めておきます。
例えば、「WBGTが一定水準になったら休憩を前倒しする」「体調に異変を感じたら申告をためらわない」「症状がある人を一人にしない」といった簡単なルールでも、現場の判断はそろえやすくなります。重要なのは、休憩を「仕事を止める時間」ではなく、安全に仕事を続けるための工程として扱うことです。
残暑は、暦だけでは終わりません。2026年の秋口も高温となる可能性が示されているため、9月に入ったからといって休憩や熱中症対策を緩めるのではなく、その日のWBGTや作業負荷に合わせて調整することが重要です。
現場の「休む基準」を会社のルールとして共有しておけば、経験や根性に頼らない安全管理につながります。
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出典元:「全国1か月予報(8月22日~9月21日)」(気象庁)(https://www.jma.go.jp/bosai/season/?utm_source=chatgpt.com#term=1month)
・「暑さ指数(WBGT)について」(環境省)(https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php?utm_source=chatgpt.com)
・「職場における熱中症対策の強化について」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/content/001476821.pdf?utm_source=chatgpt.com)をもとに作成
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