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蛇口をひねれば当たり前に飲める日本の水道水ですが、その給水管の中にはいまだに鉛でできたものが数多く残っています。🚰
国土交通省が令和8年8月21日に開催した「鉛製給水管の布設替えに関する手引き」改定検討会の第1回会合では、平成26年度に303万件あった鉛製給水管が、令和5年度には192万件(延長約3400km)まで減ったことが示されました。
約10年で63%減少した計算ですが、裏を返せば、いまだに192万件もの鉛管が全国の地中に眠っているということです。さらに鉛管が残る457事業者のうち、布設替え計画を策定済みなのは35%(159事業者)にとどまり、53%(242事業者)が計画すら未策定という現状も明らかになりました。

出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/mizukokudo_watersupply_tk_000001_00114.html)
現行の「鉛製給水管の布設替えに関する手引き」は平成24年3月に策定されたもので、これまでは布設替え促進のための基本的な知識・知見を網羅的にまとめる内容でした。
今回の改定にあたり、国土交通省は「鉛製給水管の確実な解消を意識した実務的な内容とする」方針を打ち出しています。特に対象として想定されているのが、布設替え計画をまだ策定できていない中小規模の水道事業者です。📈
令和8年1月30日にまとめられた対応方針では、令和10年度までに計画策定率を35%から100%へ、年間の解消件数を10.6万件から15万件へと引き上げる目標が掲げられており、今回の手引き改定はその実現に向けた重要な一手と位置づけられています。
検討会に提出されたアンケート結果(令和8年7月16日〜24日実施、12事業者が回答、回収率100%)では、布設替えが進まない中小規模事業者の悩みが具体的に示されました。
計画策定の段階では「概算工事費の算出・事業費の設定が難しい」との回答が12事業者すべてから寄せられ、「対象範囲や優先順位を決めるのが難しい」も8事業者が挙げています。実施段階になると「費用負担区分や助成・融資制度がわかりにくい」という声が12事業者すべてから、「所有者への説明・同意取得が難しい」も8事業者から上がりました。😥
自由記述では「図面が電子化されておらず紙資料のまま」「マンパワー不足」「所有者と連絡がつかない」といった、現場が直面するリアルな課題が並んでいます。


出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/mizukokudo_watersupply_tk_000001_00114.html)
検討会資料によると、改定版の目次構成案では新たに「第3章 残存状況の把握」「第4章 布設替え計画の策定」「第5章 布設替えの実務」が設けられる見込みです。
具体的には、布設替え計画のひな形、優先順位の設定例、概算事業費の算定例、住民への説明文例、助成制度の手続きなど、担当者がそのまま使える具体事例を盛り込む方向で議論が進んでいます。
さらに「公道部だけでなく宅地部についても布設
替え促進事例を充実させる」ことも明記されており、個人所有部分の給水管まで踏み込んだ実務的な内容になりそうです。
スケジュールは、8月の第1回検討会に続き10〜11月にヒアリングと第2回検討会、令和9年1〜2月に第3回検討会を経て、3月に改定版手引きが公表される予定です。🗓️
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/mizukokudo_watersupply_tk_000001_00114.html)
今回の手引き改定は水道事業者向けのものですが、実際に布設替え工事を担うのは管工事業者をはじめとする建設業の中小事業者です。👷
今後、全国の水道事業者で布設替え計画の策定や公道部・宅地部の工事発注が本格化していく可能性があり、助成・融資制度の整備が進めば、これまで着手をためらっていた宅地部の工事も動き出すことが見込まれます。
自社の対応エリアの水道事業者がどの段階にあるのかを日頃から把握しておくことが、今後の受注機会をつかむ第一歩になりそうです。
鉛製給水管の解消は健康面でも重要な課題であり、国もようやく"実務で使える"手引きへの刷新に本腰を入れ始めました。
中小の水道事業者はもちろん、その工事を支える建設業の中小事業者にとっても、制度や動向を早めにキャッチアップしておくことが今後の備えにつながりそうです。✨
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出典:「『鉛製給水管の布設替えに関する手引き』改定に向けた検討を行います」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000754.html)および同検討会資料「『鉛製給水管の布設替えに関する手引き』の改定方針(案)について」「本検討会の設置に係る背景及び目的について」(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/mizukokudo_watersupply_tk_000001_00114.html)をもとに作成
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