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「○○さん、明日休みです」。この一言を聞いて、「誰が代わる?」と考えたことはありませんか。
人数に余裕のない建設会社では、1人の休みが現場の段取りや会社の仕事に影響することがあります。 だからこそ、「1人休むと会社はいくら失う?」を一度数字で考えてみる価値があります。
ただし、見るべきなのは休んだ本人が生み出すはずだった売上だけではありません。代わりに誰が仕事をするのか、どれだけ時間がかかるのかまで含めて考えることが大切です。
例えば、職人1人が1日休んだとします。仮に、その職人が1日10万円分の仕事を担当していたとしても、10万円すべてが会社の損失になるわけではありません。材料費や外注費などを除けば、実際に見るべき数字は変わります。
一方で、別の職人が代わりに作業をしたり、現場監督が作業を手伝ったりすれば、別のコストが発生します。残業が増えれば、その分の負担も加わります。さらに、予定していた事務作業や次の現場の段取りが後回しになることもあります。
つまり、「休んだ人の1日分」だけでは、会社への影響は計算できません。大切なのは、休みをきっかけに発生した仕事の移動や追加時間まで見ることです。
「忙しいから休まれると困る」と考えるのは、決して珍しいことではありません。しかし、休めない状態が続くと、それとは別の負担が積み上がります。
疲れている人が無理をして出勤する。作業に集中しにくくなる。確認に時間がかかる。小さなミスが増える。手戻りが発生する。別の人がフォローする。
一つひとつは小さな出来事でも、積み重なれば会社の時間を奪います。😓 「休ませると損をする」と考える前に、「休ませないことで何が増えているのか」を見てみることがポイントです。
難しい計算をする必要はありません。まず、誰かが1日休んだときに発生したことをメモしてみましょう。
・代わりに作業した人の時間
・追加で発生した残業時間
・現場監督が穴埋めした時間
・工程や作業の変更にかかった時間
・後回しになった事務作業
・手戻りや再調整にかかった時間
例えば、職人の応援に2時間、現場監督の対応に1時間、事務作業の遅れに1時間かかったとします。それぞれ社内で決めた時間単価を掛ければ、「1人の休みで会社にどれくらいの追加負担が出たのか」をざっくり把握できます。📊
この数字は、誰かを責めるためのものではありません。むしろ、「どうすればこの負担を減らせるか」を考える材料です。
1人の休みで毎回大きな負担が発生するなら、問題は休む人ではなく、仕事の持ち方にあるのかもしれません。
例えば、「この現場のことはAさんしか分からない」「材料の発注は社長しかできない」「写真の場所を知っているのは担当者だけ」という状態になっていないでしょうか。 こうした仕事を少しずつ共有しておけば、誰かが休んでも対応しやすくなります。
現場の進み具合、材料の発注状況、取引先との連絡内容などを、必要な人が確認できるようにしておくのも有効です。🔧 ポイントは、全員がすべての仕事をできるようにすることではありません。「担当者が休んでも、もう1人が最低限の対応をできる状態」を作ることです。
人が休める会社をつくることは、単なる福利厚生の話ではありません。仕事が特定の人に集中していないかを見直す、経営改善のきっかけにもなります。
*誰かが休んでも現場の情報が分かる
*急な休みでも代わりに対応できる
*社長が毎回穴埋めをしなくてもよい
そんな状態になれば、休暇だけでなく、急な欠勤や繁忙期にも対応しやすくなります。
「1人休むと困る会社」から、「1人休んでも回る会社」へ。これは、人手を増やすことだけで解決する問題ではありません。今いる人の仕事を少しずつ共有し、会社全体で回せるようにすることも大切です。💡
「1人休むと会社はいくら失う?」という問いに、最初から正確な答えを出す必要はありません。 まずは、誰かが休んだときに「誰が、何時間、どんな仕事を引き継いだのか」を記録してみましょう。
数字にしてみると、これまで見えていなかった会社の隠れコストが分かるかもしれません。 そして、そのコストを減らすために、仕事を共有する。情報を残す。代わりに対応できる人を増やす。
休みを減らすのではなく、「休んでも仕事が止まらない会社」を目指す。そんな視点が、これからの中小建設会社の経営には必要なのかもしれません。😊
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