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静岡市が進めていた「(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム整備運営事業」が、建設資材価格の急激な上昇をきっかけに契約解除に向かうことになりました🏗️。静岡市は2026年9月9日、事業者との間で「合意解除仮契約」を締結したと発表し、これに伴い約1億8,211万6千円の解決金を市が事業者側に支払うことになりました💰。中小の建設事業者にとっても他人事ではない、資材高騰時代の見積りと契約管理のリスクが、あらためて浮き彫りになった事例です。
静岡市と特別目的会社(SPC(SPCとは:特定の事業を行うためだけに設立される会社のことです))「株式会社静岡海洋文化ネットワーク」は、これまでSPCが実施した設計・建設業務の出来形(出来形とは:工事が契約内容に対してどこまで実際に完成しているかを示す状態のことです)に対する清算として、市がSPCに解決金を支払うことで事業契約を解除することに合意しました✅。この「合意解除仮契約」は、静岡市議会の議決を経て本契約とする必要があるため、市は9月議会に議案を提出する予定です。
※画像はイメージです
静岡市は「国際海洋文化都市・清水」の実現を目指し、新たに生まれる集客・交流ゾーンの核となる拠点施設を建設・運営するため、PFI事業(PFIとは:Private Finance Initiativeの略で、公共施設の整備・運営に民間の資金やノウハウを活用する手法です)として2023年2月にSPCと事業契約を締結しました🤝。落札者の代表企業は株式会社乃村工藝社です。
ところがその後、建設資材価格の急激な上昇等により事業費が大幅に増加。SPCから静岡市に追加費用の請求があり、市は追加負担が可能な範囲を提示して協議を重ねてきました🔍。しかし2026年3月30日、SPCから「金額的に事業の継続は不可能」との回答があり、翌31日、市としても事業継続はできないと判断するに至りました。
今回の合意解除仮契約の内容として、静岡市はSPCに対し出来形に対する清算として解決金182,116,000円(消費税込み)を支払い、SPCは既払い額と解決金を除いて一切の請求をしないこと、市も既払い額の返還請求や違約金請求などを行わないことが取り決められています📋。あわせて市は、既に完成している部分の設計図書等を無償で利用できる権利を持つことになります。
この解決金1億8,211万6千円は、令和8年度静岡市一般会計補正予算(第4号)にも計上される予定で、あわせて施設整備費として約3億9,291万6千円が減額される見込みです📉。静岡市議会では9月10日に議案説明会、9月15日に本会議での議案上程が予定されています。SPCとの間で結ばれている履行保証保険(履行保証保険とは:契約者が契約を履行できなかった場合に備え、発注者があらかじめ加入しておく保険のことです)の保険金請求期限が本年9月末となっていることから、市は9月議会での早期の承認を求めています⏰。あわせて、2023年2月に施行された(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム条例の廃止議案も提出される予定です。
項目 |
内容 |
|---|---|
事業契約締結 |
2023年2月(静岡市とSPC「株式会社静岡海洋文化ネットワーク」) |
契約解除の判断 |
2026年3月31日(資材高騰により事業継続不可と判断) |
合意解除仮契約締結 |
2026年9月9日 |
解決金 |
182,116,000円(1億8,211万6千円、消費税込み) |
議会日程 |
9月10日 議案説明会/9月15日 本会議(議案上程) |
出典:(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム整備運営事業に関する契約の合意解除等について(静岡市)(https://www.city.shizuoka.lg.jp/documents/59340/20260909002.pdf)
今回のケースは大規模な官民連携(PPP・PFI)事業ですが、「資材価格の急騰によって当初の見積りと実際の事業費に大きな乖離が生じ、事業継続の判断に至った」という構図は、中小の現場でも十分に起こり得ることです⚠️。長期の工期を伴う工事や、価格変動リスクの大きい資材を多く使う案件では、契約時点でのスライド条項(価格変動に応じて契約金額を見直す取り決め)の有無や、発注者との協議のタイミングをあらかじめ確認しておくことが欠かせません🔧。
また、今回の解決金が「出来形に対する清算」という形で整理された点も参考になります。工事を中断・解除せざるを得ない事態になった場合に備え、どこまで工事が進んでいるかを客観的に示せる記録(写真・出来高報告など)を日頃から残しておくことも、いざという時に自社を守る備えになります📸。
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静岡市の海洋文化施設整備事業の契約解除は、資材高騰という外部要因が公共工事の事業計画そのものを揺るがしかねないことを示す出来事でした。中小の建設事業者にとっても、見積りの前提条件や契約条項をあらためて点検する良い機会と言えそうです😊。
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出典:(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム整備運営事業に関する契約の合意解除等について(静岡市)(https://www.city.shizuoka.lg.jp/documents/59340/20260909002.pdf)をもとに作成
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