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9月1日。カレンダーをめくると、今年も残り4カ月です。📅 ここから年末までは、秋の工事、年内完成を目指す工事、年末に向けた追加受注など、お金の動きも変わっていきます。
そんな時期に一度確認したいのが、「会社に今いくらあるか」だけではなく、「年末までに、いくら入って、いくら出ていくのか」です。
建設業では、工事を受注した時点で売上が現金になるわけではありません。材料費や外注費などの支払いが先に発生し、工事代金の入金が後になることもあります。 だからこそ、9月から12月をひとつの「お金の残り時間」として見てみます。💰
最初にやりたいのは、難しい資金繰り分析ではありません。 9月、10月、11月、12月の4カ月を横に並べ、入金と支払いを書き出してみましょう。🧾
入金側には、完成工事の請求予定、出来高に応じた入金予定、その他の売上などを記入します。 支出側には、材料費、外注費、給与、社会保険料、税金、借入金の返済、車両や事務所などの固定費を並べます。
ポイントは、「売上がいくらあるか」と「現金がいつ入るか」を分けて考えることです。 例えば9月に大きな工事が完成しても、入金が10月や11月なら、9月の資金繰りには別の見方が必要になります。
4カ月分を並べてみると、「この月は支払いが集中する」「この月は入金が多い」といった波が見えてきます。📊
※画像はイメージです
もう一つ、9月のタイミングで見直したいのが進行中の工事です。🏗️
契約金額が大きい工事ほど、売上だけを見ると順調に見えることがあります。しかし、完成までに材料費や外注費などがどれだけ必要なのかによって、最終的に残る利益は変わります。
そこで工事ごとに、 「契約金額」 「これまでにかかった費用」 「これからかかる見込みの費用」 を確認してみましょう。 特に大切なのは、過去の支出だけではなく「これからいくらかかるか」です。
すでに材料を発注したもの、今後予定している外注、追加作業に必要な費用などを整理しておけば、年末までの利益を考える材料になります。 協力会社への支払い予定も含めて、年末までのお金を考えておくことは、経営上の確認事項の一つです。
「今年は忙しかった」。それでも、思ったほど利益が残っていない。 そんな場合は、会社全体の数字だけでなく、工事ごとの数字を見てみると原因を探しやすくなります。
例えば、
*予定より外注費が増えていないか
*材料の追加購入が発生していないか
*手戻りや追加作業に時間を使っていないか
こうした小さな差が積み重なると、工事全体の利益に影響します。 9月から年末までに残っている工事について、「この工事はあといくら使うのか」を確認するだけでも、受注時の見積もりと実際のコストとの差を振り返るきっかけになります。🔎
年末が近づくと、「何か購入して経費にしたほうがいいのでは?」と考えることもあります。 しかし、税務上の必要経費は「年内に支払ったものなら何でも該当する」という単純な仕組みではありません。 債務の成立、原因となる事実の発生、金額を合理的に算定できることなどが判断のポイントです。
また、法人の場合も、販売費・一般管理費などについて事業年度終了日までに債務が確定していることなどが基準になります。 そのため、年末になってから慌てて買うのではなく、9月のうちから必要な設備や修繕、契約などを整理しておくことが大切です。 税務上の判断が必要なものについては、税理士などの専門家に確認しましょう。💡
大きな工事や設備投資だけがお金の問題ではありません。 毎月の通信費、車両費、リース料、システム利用料、事務所関連費なども、一度整理してみましょう。
*「今も使っているか」
*「同じ目的の契約が重なっていないか」
*「金額に対して十分に活用できているか」
という視点で確認します。📝
ただし、単純に「安いものへ変える」「不要だから削る」と考える必要はありません。 安全につながるもの、現場の生産性を高めるもの、人材確保に必要なものまで削れば、別のコストが発生する可能性があります。
大切なのは、すべてを削ることではなく、「お金をかける理由が説明できる状態」にしておくことです。
ここまでの話を、9月のチェック項目にまとめてみましょう。✅
① 9~12月の入金予定を確認する
② 9~12月の支払い予定を確認する
③ 進行中の工事で「これからかかる費用」を確認する
④ 毎月の固定費を確認する
⑤ 年末までに予定している大きな支出を確認する
この5つを紙や表に書き出すだけでも、「今いくらあるか」から「年末までどう動くか」へ視点を変えられます。
9月は、今年を振り返るにはまだ早く、来年の計画を立てるには少し早い時期です。 だからこそ、「残り4カ月のお金」を確認するにはちょうどいいタイミング。
年末になってから「思ったよりお金が残っていない」と気づくのではなく、今の段階で先を見ておくことが、経営判断の材料になります。⏰
建設会社のお金を考えるとき、現在の通帳残高だけでは、その先の状況までは見えません。 9月から12月までの入金、支払い、工事ごとの残りの費用、固定費を並べてみることで、「年末までにどんなお金の動きがあるのか」が見えてきます。
年末まであと4カ月。大きな改革を始める前に、まずは「お金の残り時間」を見えるようにする。そんな9月の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。
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