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新人を褒めるとき、「すごい」「よくやった」だけで終わっていませんか。
もちろん、声をかけること自体は大切です。ただ、新人の成長を本当に次の行動につなげるなら、褒めるポイントを少し具体的にすることが重要です。
建設現場では、完成した成果だけでなく、準備、確認、報告、周囲への気配りなど、成長の途中にある行動もたくさんあります。そこを見つけて言葉にできると、新人は「自分の何が良かったのか」を理解しやすくなります。
たとえば、以前は指示を待っていた新人が、必要な道具を先に準備していたとします。「気が利くね」だけでも悪くありません。しかし、「次の作業で使う道具を先にそろえてくれたから、段取りが止まらなかった。前より一歩先を見て動けているね」と伝えれば、本人は成長した行動を具体的に認識できます。👏
新人を褒めるときに見落としやすいのが、結果になる前の小さな変化です。最初から完璧に作業できる人は多くありません。だからこそ、以前との違いを見つけることが大切です。
*「前より確認が早くなった」
*「質問するときに状況を整理して話せるようになった」
*「片付けまで意識できるようになった」
など、本人の過去と比べた成長は、褒める材料になります。
これは評価を甘くするという意味ではありません。現在地を正しく伝えることで、次に伸ばしたい部分も見えやすくなります。🌱
「頑張ったね」という言葉は便利ですが、何を頑張ったのかが分かりません。そこで意識したいのが、事実→良かった点→影響の順番です。
たとえば、「朝の段取りを自分から確認した→必要な作業を把握できていた→周りも動きやすかった」という流れです。「朝、自分から今日の作業を確認していたね。必要なことを先に把握できていたから、周りも動きやすかったよ」と伝えれば、本人は再現しやすくなります。
再現性(再現性とは:同じような場面でも、学んだ行動を繰り返して使えること)を高めるには、「何となく良かった」ではなく、「この行動が良かった」と伝えることがポイントです。🔧
褒める場所にも少し工夫が必要です。朝礼や作業後など、みんなの前で伝えることで本人の自信につながる場合があります。一方で、人前で注目されることを苦手とする新人もいます。
大切なのは、本人の反応を見ることです。全員の前では短く、「今日の確認、良かったよ」と伝え、詳しい話は一対一でする方法もあります。特に、まだ自信がない新人には、周囲と比較する言い方よりも、本人の変化を認める言葉のほうが伝わりやすいでしょう。
また、「〇〇さんはできるのに」と他の人を引き合いに出すのは避けたいところです。褒めるつもりでも、比較された側にはプレッシャーとして残ることがあります。
成長を褒めることは、そこで終わらせなくても構いません。「次はここまでできそうだね」と一言添えると、本人が次の目標を持ちやすくなります。
たとえば、「今日は自分から確認できたね。次は、分からないところを確認する前に自分の考えも一緒に伝えてみよう」といった具合です。ここで重要なのは、いきなり高いハードルを設定しないこと。今できたことから、ほんの少し先を示すくらいがちょうどいいでしょう。💡
さらに、褒める機会を特別な面談だけに限定しないことも大切です。現場で見つけた小さな成長を、その日のうちに短く伝える。これを積み重ねるだけでも、新人とのコミュニケーションは変わっていきます。
※画像はイメージです
新人の成長は、資格取得や難しい作業を任せられたときだけに表れるものではありません。挨拶が安定した、道具を大切に扱うようになった、報告が早くなった、周囲の作業を邪魔しない動きができた。こうした変化も、現場で働く力が育っているサインです。
忙しい現場ほど、「できて当然」になった瞬間を見逃しがちです。しかし、以前はできなかったことが自然にできるようになったなら、それは立派な成長です。😊
新人を育てる側に必要なのは、特別な褒め言葉を考えることではありません。昨日との違いを見つけ、具体的な行動として伝えることです。小さな成長を言葉にしてもらえた新人は、自分の仕事を振り返りやすくなり、次の一歩にもつながります。
新人の成長を褒めるときは、「すごいね」で終わらせず、何が変わったのか、どんな行動が良かったのかを具体的に伝えることが大切です。
小さな変化を見逃さず、本人が「次もやってみよう」と思える声かけを積み重ねていきましょう。
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