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中小の設計事務所や工務店にとって、日影・天空率の検討を任せられる人材は、今後ますます「取り合い」になる見通しです。だからこそ、外部の無料研修を活用して社内外に対応人材を確保しておくことが、受注力を守る近道と言えます。その具体的な機会として、パーソルテンプスタッフ株式会社(本社:東京都渋谷区)が、2026年10月24日(土)に「ADS(天空率解析・日影計算システム)」の無料研修を開催すると発表しました。
建物の規模や形を決める基本計画の段階では、日影規制(日影規制とは:周辺の敷地に一定時間以上の日影を生じさせないよう、建物の高さや形を制限する建築基準法第56条の2に基づくルール)と、天空率(天空率とは:ある地点から空を見上げたとき、建物に遮られずに空が見える割合。建築基準法第56条第7項に基づき、斜線制限の緩和に用いられる)の検討が欠かせません。
この計算を手作業で行うのは現実的ではなく、専用ソフトのADS(ADSとは:法規に適合した建物規模や形状を効率的に検討できる天空率解析・日影計算システム)がゼネコンや設計事務所を中心に広く使われています。ところが、実務でADSを扱える人材は依然として限られており、「ソフトはあっても使える人がいない」という状況が生じやすいのが実情です。ボリュームチェックが遅れれば、施主への提案や見積もりの提出も後ろ倒しになり、商機を逃すことにもつながります。
※画像はイメージです
建設業界では就業者の高齢化と人手不足が続き、生産性向上のためのデジタル技術の活用が急務となっています。設計分野でもBIM(BIMとは:建物を3次元のデジタルモデルで作成し、設計から施工・維持管理まで情報を一元管理する手法)の普及に伴い、法規対応を効率化するツールの導入が広がっています。
こうした流れを受け、パーソルテンプスタッフは2026年4月、従来のCAD・Creative事業部の機能を拡充し、建設業界に特化した「建設エンジニアリング事業部」を新設しました。CADオペレーターやBIM/CIM(BIM/CIMとは:建築・土木分野で3次元モデルを活用する取り組みの総称)技術者の派遣に加え、設計補助や施工アシスタント、施工DX、施工管理まで対象を広げています。ADS研修自体は2022年8月から継続して開催されてきた実績のあるプログラムです。
今回の研修は、10月24日(土)10時から17時までの1日で、会場はパーソルテンプスタッフ品川東オフィス内のCAD・DTPトレーニングセンター(東京都港区港南1-7-18 A-PLACE品川東5階)です。費用は無料となっています。
プログラムは「法規」「基本操作」「実践」の3本柱で、日影・天空率に関する法規の説明から、データインポート、敷地・方位・条件の設定、日影図・天空図の作成と計算結果の確認、さらに演習課題までを一通り学べます。内容は参加者のスキルレベルに応じて変更される場合があります。
参加には、同社の登録スタッフであること(未登録の場合は新規登録の案内あり)、求職中または契約終了予定で同社からの仕事紹介を希望していること、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県で就業可能であること、CAD操作の実務経験があることが必須です。加えて、建築系の学部・専門学校での就学経験、建築法規の基礎知識、大型建築のボリュームチェック経験のいずれかに該当する必要があります。
※画像提供:パーソルテンプスタッフ株式会社
こうした研修を経た人材が派遣・紹介の形で市場に出てくることで、自社で一から育成する余裕のない中小企業でも、法規検討に強い人材を確保しやすくなる可能性があります。一方で、対応できる人材への需要は大手を中心に高く、待っているだけでは確保は難しいのも事実です。
まず、自社でCAD実務経験のある社員や、退職予定・転職検討中の知人がいれば、今回の研修情報を共有してみるのも一つの手です。また、繁忙期に設計補助やボリュームチェックを外部に頼む可能性があるなら、派遣会社や協力会社の候補を早めにリストアップしておくことが重要です。社内では、日影・天空率の検討をどの工程で誰が担うのかを整理し、属人化を防ぐ体制づくりも進めておきましょう。
研修の詳細・申し込みは、パーソルテンプスタッフのADS研修ページから確認できます。問い合わせ先は同社建設エンジニアリング事業部(メール:challengecad@tempstaff.co.jp、TEL:0120-292-102、平日9時~18時)です。
日影・天空率の検討は、建物計画の成否と受注のスピードを左右する重要な工程です。人材不足が続く今こそ、無料研修のような外部資源を上手に活用し、「法規に強い人材」を育て、つなぐ視点を経営に取り入れていきたいところです。
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