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建設業界では人手不足や若手の採用難が長年の課題となっているが、その根底には「仕事の中身が知られていない」という問題がある。とび職や足場という仕事がどのようなものか、求職者はもちろん業界外の人にも伝わりにくいのが実情だ。こうした課題に対し、仮設機材メーカーと施工会社が手を組み、縦型動画を通じて等身大の姿を発信する新しい取り組みが始まった。
日綜産業株式会社、株式会社OGISHI、株式会社鉞組の3社は、毎回同じ1つの質問に答える縦型動画シリーズ「3Answers(スリーアンサーズ)」を2026年10月1日より開始した。この取り組みは、仕事に対する考え方から日常や趣味まで、三者三様の回答を1本の動画にまとめて紹介するものだ。
企画の背景には、業界の仕事の基本が十分に知られていないという課題意識がある。『3社は、とび職が建設現場で担う役割、用途や工法による足場の種類、メーカーと施工会社の役割の違いなど、仕事の基本が十分に知られていないのではないかと考えています。業界イメージや働き方の改善に向けた取り組みを踏まえ、その前段として、まず実際の仕事や人に触れてもらうことを重視します。過度に美化もネガティブ化もせず、働く人たちの言葉から等身大の姿を伝えていきます。』
引用元:日綜産業株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
同じ質問を3社に投げかける理由についても、プレスリリースでは次のように説明されている。『質問は「高いところは怖いですか?」「退勤後会社から帰ったら何をしてますか?」など。仮設機材メーカーの日綜産業と、足場施工を担うOGISHI、鉞組では、足場への関わり方が異なります。施工会社同士でも、現場や工法、働く人の経験は一様ではありません。同じ問いへの回答を並べることで、注目する点や考えの重なりを見比べられます。』
引用元:日綜産業株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
建設業は依然として「きつい」「危険」といったイメージが先行しやすく、求職者が実際の仕事内容を具体的にイメージしづらい業界だ。とくに足場やとび職といった専門分野は、メーカーと施工会社の役割分担すら一般には伝わりにくい。こうした情報の欠如が、採用のミスマッチや早期離職の一因になっているとも言われる。
一方で、縦型動画はSNSを日常的に利用する若年層との親和性が高く、短時間で等身大の雰囲気を伝える手段として注目されている。3社が隔週で配信を継続することで、仮設機材メーカーと施工会社それぞれの立場からの視点が積み重なり、業界全体のイメージ形成に寄与する可能性がある。
「3Answers」は、仕事に対する考え方や現場での経験、足場の種類や役割、日常や趣味などをテーマに、毎回同じ質問への3社の回答を1本にまとめて紹介する企画だ。配信媒体はInstagramを主体とし、サブとしてYouTubeショーツでも配信される。配信頻度は隔週で、継続的にコンテンツが蓄積されていく仕組みとなっている。
公開開始日は2026年10月1日で、初回は各社の公式Instagramアカウントおよびyoutubeショーツで視聴できる。日綜産業は1968年創業の足場メーカーであり、OGISHIと鉞組はそれぞれ埼玉県と岐阜県を拠点に仮設足場工事を手がける施工会社である。業種の異なる3社が足並みを揃えて発信を続ける点が、この企画の特徴といえる。
引用元:日綜産業株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
今回の取り組みは大手による共同企画だが、中小企業にとっても参考になる視点が含まれている。1社単独での発信では限界がある情報量も、業種や立場の異なる企業同士が同じテーマで発信することで、比較や共感が生まれやすくなる。これは採用広報に限らず、協力会社との関係構築や地域内での認知向上にも応用できる考え方だ。
また、過度に美化せず等身大の姿を伝えるという方針は、求職者の期待値と入社後の実態のギャップを埋める効果も期待できる。採用後の早期離職を防ぐためには、入社前の情報提供の質を高めることが欠かせない。中小企業が自社の魅力を発信する際にも、見栄えだけでなく実際の働き方や人柄を伝える工夫が求められる。
足場という専門分野を入口に、業界そのものへの理解を広げようとする「3Answers」の取り組みは、採用広報のあり方を考えるうえで一つの示唆を与えてくれる。立場の異なる企業同士が同じ問いに向き合うことで見えてくる違いと共通点は、中小企業が自社の魅力や協力会社との関係性を伝える際のヒントにもなるだろう。
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