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東京都府中市が、府中基地跡地留保地への移転を予定している新しい総合体育館について、施設のおおまかな規模や事業の進め方を示しています。
先に結論をいうと、計画されているのは5,000人規模以上を収容するメインアリーナを備えた大型施設で、想定延床面積は25,000〜28,000平方メートルです。設計・施工・運営を民間に一括で任せる手法も比較・検討されています。
現在の総合体育館(府中市矢崎町5丁目)は、第一体育室棟が昭和46年度に完成しており、築50年以上が経過して老朽化が進んでいます。延床面積は13,228.46平方メートルで、年間利用者は令和4年度以降20万人を超えています。
市は令和8年1月に「府中市新総合体育館基本構想」を策定しました。基本理念は『このまちの誇り、スポーツタウンの未来をひらく多機能アリーナ』です。
生涯学習センターの体育機能を統合し、同センター図書館との複合化も検討されています。
※府中市 ケヤキ並木
基本構想では、プロスポーツ各リーグの収容人数基準を踏まえて規模を検討しています。
目安となったのが、バスケットボールBリーグの最上位カテゴリーB.PREMIER(B.PREMIERとは:2026-27シーズンから始まるBリーグの新しいトップリーグ)で、ホームアリーナには5,000席以上が必要です。
市はリーグ基準が今後厳しくなる可能性や、コンサートなど多様なイベントでの利用も考慮し、メインアリーナの収容人数を「5,000人規模以上」としました。
リーグ(競技) |
ホームアリーナの収容人数基準 |
|---|---|
B.PREMIER(バスケットボール) |
5,000席以上 |
B.ONE(バスケットボール) |
3,000席以上 |
SVリーグ(バレーボール) |
3,000席以上(2030年以降は5,000席以上) |
Tリーグ(卓球) |
2,000席程度 |
出典:府中市ウェブサイト(府中市公式ホームページ)(https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/kekaku/kekaku/bunka/huchusinsotai_kihonkososakutei.files/fuchusinsogotaiikukan.kihonkoso.pdf)をもとに作成
事業予定地は府中市浅間町1丁目で、公園用地は約9.2ヘクタールです。内訳は、留保地と米軍通信施設跡地が約7.2ヘクタール、平和の森公園と生涯学習センターがそれぞれ約1.0ヘクタールです。体育館はこれらの敷地にまたがって建てられます。
施設規模の目安は次のとおりです。
・メインアリーナ:フロア面積2,500平方メートル程度
・サブアリーナ:フロア面積1,400〜1,500平方メートル
武道場や会議室などは、用途に応じて使い分ける「マルチスペース」にまとめる案です。
予定地の多くは第一種低層住居専用地域(第一種低層住居専用地域とは:低層住宅の環境を守るため、建物の高さや規模が厳しく制限される地域)に指定されています。そのため、用途地域の変更や地区計画の導入など、都市計画上の手続きが必要とされています。
また、隣接地は希少な猛禽類であるオオタカの生息環境を守る保全区域となる予定で、生息環境に配慮した工事スケジュールが必要とされています。
項目 |
内容 |
|---|---|
所在地 |
府中市浅間町1丁目 |
公園用地 |
約9.2ha(留保地・米軍通信施設跡地 約7.2ha/平和の森公園 約1.0ha/生涯学習センター 約1.0ha) |
メインアリーナ |
収容5,000人規模以上、フロア面積2,500㎡程度 |
サブアリーナ |
フロア面積1,400〜1,500㎡ |
想定延床面積 |
25,000〜28,000㎡ |
出典:府中市ウェブサイト(府中市公式ホームページ)(https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/kekaku/kekaku/bunka/huchusinsotai_kihonkososakutei.files/fuchusinsogotaiikukan.kihonkoso.pdf)をもとに作成
基本構想では、設計・施工・維持管理・運営を別々に発注する従来方式のほか、DBO方式(DBOとは:設計・施工・運営をまとめて発注し、資金は公共が用意する方式)や、BTO方式(BTOとは:民間が建てた施設の所有権を完成後に公共へ移し、民間が運営を続けるPFIの一種)などを比較しています。
事業費は、建設費の高騰や規模が未確定であることから、現段階での試算は難しいとしています。
今後は令和8年度から9年度にかけて、具体的な機能や事業手法、想定事業費を盛り込んだ基本計画を策定します。従来方式を採用する場合は、令和15年度中の供用開始を目指すとしています。
令和8年10月2日の府中基地跡地新公園検討協議会の資料では、新公園の基本計画も並行して検討し、令和9年度に策定する予定が示されました。
方式 |
発注・契約 |
資金調達 |
事業者の組み方 |
|---|---|---|---|
従来方式 |
設計・施工・維持管理・運営を分割発注 |
公共 |
業務ごとに個別 |
DBO方式 |
一体的に発注(契約は業務ごと) |
公共 |
異業種でJVを組成 |
BTO方式(PFI) |
一体的に発注(一括契約) |
民間に委ねることが可能 |
SPCを組成することが多い |
出典:府中市ウェブサイト(府中市公式ホームページ)(https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/kekaku/kekaku/bunka/huchusinsotai_kihonkososakutei.files/fuchusinsogotaiikukan.kihonkoso.pdf)をもとに作成
基本構想によると、DBO方式では異なる業種の民間事業者がJV(JVとは:複数の企業が共同で事業を受注・実施する共同企業体)を組んで連携し、BTO方式ではSPC(SPCとは:その事業のためだけに設立される特別目的会社)を作ることが多いとされています。方式によって、地元業者の関わり方も変わります。
また、今後の検討事項として、公園や駐車場、多目的グラウンドも整備範囲に含めることや、地下駐車場・立体駐車場の可能性が挙げられています。周辺整備の動きにも注目です。
市が公表する基本計画や協議会資料を定期的に確認しておきましょう。
府中市の新総合体育館は、5,000人規模以上のアリーナを備え、延床最大28,000平方メートルが想定される大型プロジェクトです。事業手法が固まる前から、情報収集と体制づくりを進めておきましょう。
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出典:府中市新総合体育館基本構想(令和8年1月)(府中市公式ホームページ)(https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/kekaku/kekaku/bunka/huchusinsotai_kihonkososakutei.files/fuchusinsogotaiikukan.kihonkoso.pdf)をもとに作成
出典:第2回府中基地跡地新公園検討協議会 資料2(府中市公式ホームページ)(https://www.city.fuchu.tokyo.jp/gyosei/kekaku/kyogikai/tosikiban/fuchukichishinkoen/r81002shinkouenkyougikai.files/dai2kaisiryou2.pdf)をもとに作成
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