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建設業の人材育成は「作業を教える」だけではありません。若手人材の確保だけでなく、入社後に仕事の意味や成長を実感してもらうことも重要です。
目の前の作業だけを教えていると、「なぜこの仕事をするのか」が見えにくくなり、将来像を描けないまま離職につながる可能性もあります。造園を題材にした今回の取り組みには、建設会社の若手育成にも通じるヒントがあります。
学校法人修成学園が公開したショートドラマでは、修成建設専門学校のガーデンデザイン学科を題材に、学生が基礎実習を通じて仕事の意味に気づいていく姿が描かれています。発表では、造園について次のように説明されています。
『本校が開校以来伝えてきたこと、それは「ものづくりは、決して『作って終わり』ではない」ということです。 特に造園(ガーデンデザイン)は、「植物」という生き物を扱う特異な分野。
図面通りに植栽した瞬間がゴールではなく、その植物が5年後、10年後、20年後にどのように成長し、その場所にどんな空間を形作っていくのか。将来の姿までをしっかりと見据え、逆算してデザインする力が求められます。』
引用元:学校法人修成学園プレスリリース(PR TIMES掲載)
これは造園だけに限った話ではありません。建築、土木、設備、外構など、建設業の仕事には「完成したら終わり」ではなく、その後に使う人や維持する人、地域の暮らしまで考える視点があります。
新人に材料整理、清掃、道具の手入れ、写真撮影、測量補助などを任せることは珍しくありません。しかし、本人からすると「いつまでこの仕事をするのだろう」と感じることがあります。 そこで重要なのが、作業そのものだけでなく「なぜ必要なのか」を伝えることです。
例えば清掃なら、単に現場をきれいにするためだけではなく、安全確保や品質管理、次の工程を円滑に進めるためだと説明できます。道具の手入れも、職人の仕事を支える技術の一つです。
若手が今している仕事と、数年後に任せたい仕事をつなげて説明すれば、基礎作業は「下積み」から「成長の一部」へと見え方が変わります。
人材育成では、目先の作業を覚えたかどうかだけで評価するのではなく、「どんな仕事を任せられるようになってほしいか」を共有することも大切です。
例えば入社1年目は道具や安全、材料の基本を身につける。2〜3年目には一つの工程を任せる。さらに経験を積んだ段階では、後輩への指示や段取り、顧客とのやり取りにも挑戦する。このように成長の道筋を示しておけば、本人も「次に何を覚えればいいのか」を考えやすくなります。
特に中小建設会社では、教育担当者を専任で置くことが難しいケースもあります。だからこそ、現場での一つひとつの仕事に意味を添えて伝えることが、無理なくできる教育になります。
今回のショートドラマでは、学生が実際に設計・施工に携わった「憩いの場」が登場します。2023年に大阪市西淀川区と協同で実施したプロジェクトで、学生が作った空間が時間とともに育ち、人に利用される場所になっていることを紹介しています。
建設会社でも、若手に過去の施工現場の写真を見せたり、完成後の建物や道路、外構がどのように使われているかを伝えたりする方法があります。「自分が担当した作業が、最終的に何につながったのか」を知る機会をつくることで、仕事への実感を持ちやすくなります。
引用元:学校法人修成学園プレスリリース(PR TIMES掲載)
今回紹介したショートドラマ「みどりが未来を『描いていく』」は、修成建設専門学校の公式SNSやYouTubeで公開されています。学生が基礎実習を通じて造園の仕事の意味に気づいていく姿を、実際の空間とともに見ることができます。
『【第1話】本校公式SNS(TikTok、Instagram)にて順次配信
【第1話】修成建設専門学校 公式ouTube
(https://youtube.com/shorts/nOwmxGjUYFA)
【第2話】修成建設専門学校 公式YouTube(https://youtube.com/shorts/TF5fRB5IAqg)
【公式サイト】修成建設専門学校 https://www.syusei.ac.jp/ 』
引用元:学校法人修成学園プレスリリース(PR TIMES掲載)
若手育成で大切なのは、作業を早く覚えさせることだけではありません。「この仕事は未来の何につながるのか」を伝え、数年後、10年後の姿まで一緒に考えることが、仕事への理解や成長意欲につながります。
建設業の技術継承も、目の前の作業と将来の仕事を結びつけるところから始められます。
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