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「工期をお願いしていたより延ばしてほしい」——そんな相談を受注者側から受ける機会が増えていませんか?🏗️ 実はこれ、現場の肌感覚だけの話ではありません。国土交通省が民間発注者を対象に行った調査で、工期が延びる最大の理由として「受注者側の人員確保の難航」を挙げる回答が最も多いことがわかりました。今回は、この調査結果をもとに、人手不足が現場に与えている影響と、中小建設会社が今から取れる対策を整理します。
国土交通省は毎年度、「適正な工期設定等による働き方改革の推進に関する調査(適正な工期設定等による働き方改革の推進に関する調査とは:建設業の週休2日や工期の適正化がどこまで進んでいるかを、建設企業と発注者の双方に確認する国交省不動産・建設経済局建設業課の継続調査)」を実施しています。令和6年度調査の発注者編では、民間発注者のうち60.8%が「長い工期での発注が増えた」と回答しました。
また、当初予定より工期が変更になった工事のうち、33.3%は発注者側の事情によるものでしたが、受注者側から工期変更を求められた理由としてもっとも多かったのは「人員確保が難航したため」で61.1%。前年度からさらに10ポイント近く増えており、👉現場を動かす担い手の確保そのものが工期に直結する課題になっていることが、数字としてはっきり表れています。
※画像はイメージです
働き方改革の目安とされる「4週8閉所(4週8閉所とは:4週間のうち8日、現場を休工日とする働き方改革の目標水準)」を確保できた現場は、まだ3割弱にとどまっています。一方で、工期を設定する際に「休日や法定外労働時間、週休2日の確保」を考慮していると答えた発注者は81.4%、台風や降雪などの「自然要因」を考慮していると答えた発注者も78.0%にのぼり、意識自体は着実に広がっています。
ただし、適正な工期を確保するうえでの最大の課題として、発注者自身が挙げたのは「発注者側の施工に対する理解」で、7割以上を占めました。つまり、現場側が正しい工期を求めても、発注者側の施工プロセスへの理解が追いつかず、結果として無理な工期のまま発注されてしまうケースが少なくないということです😥。人手が足りない現場ほど、この「理解のズレ」がそのまま遅延や残業増につながりやすい構造があります。
確認できた指標(民間発注者編) |
割合 |
|---|---|
工期設定で休日・週休2日を考慮 |
81.4% |
工期設定で自然要因を考慮 |
78.0% |
物価変動の契約変更条項がある工事 |
約7割(前年度+10.9pt) |
契約変更協議をすべて受け入れた発注者 |
27% |
資材価格高騰への対応については、「価格転嫁ルール(価格転嫁ルールとは:資材費や労務費の上昇分を、発注者と受注者の契約内容にきちんと反映させるための考え方・仕組み)」を認知している発注者は9割超と、周知はかなり進んでいます。物価変動に対応する「契約変更条項(契約変更条項とは:資材価格などが変動した場合に、契約内容を見直せるとあらかじめ定めておく条項)」がある工事も約7割となり、前年度から10.9ポイント増加しました。
一方で、契約変更の協議を実際に行った発注者は75.5%にとどまり、そのうち「協議した内容すべてに応じた」と答えたのは27%にとどまっています。制度としての土台は整いつつある段階で、現場レベルの運用はこれからという段階だと言えそうです。
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今回の調査結果から見えてくるのは、「人を確保できるかどうか」が工期そのものを左右する時代になっているという現実です👷。中小建設会社としては、次のような対策が有効だと考えられます。
①早い段階での協力会社・技能者の確保
受注が見えた時点で協力会社への声かけを前倒しすることで、「人員確保の難航」による工期変更そのものを減らせます。
②発注者への「工期の根拠」の説明
休日確保や自然要因を踏まえた工期の考え方を、見積もり段階から丁寧に伝えることで、発注者側の理解を得やすくなります。
③契約変更協議を前提にした価格・工期の交渉
価格転嫁ルールの認知が進んでいる今だからこそ、資材や労務費の変動を見込んだ契約変更の話し合いを、遠慮せず持ちかけていくことが重要です。
工期が延びる背景には、資材価格だけでなく「人が確保できるかどうか」という、より根本的な課題が横たわっています。だからこそ、日頃からの人材・協力会社とのつながりづくりが、これからの工期交渉力そのものにつながっていくはずです🙌。
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出典:「適正な工期設定等による働き方改革の推進に関する調査(令和6年度)」の結果を公表~建設企業の休日の取得状況等について集計~(国土交通省不動産・建設経済局建設業課)(https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo13_hh_000001_00315.html)をもとに作成
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