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徳島県で、県立高校4校の校舎整備に向けた公募型プロポーザル(公募型プロポーザルとは:価格だけでなく技術提案の内容を審査して事業者を選ぶ方式)が始まりました。
先陣を切ったのは徳島科学技術高校のイノベーションラボ(TIL)建設事業で、2026年10月15日に公告されています。参加できるのは主たる営業所が徳島県内にある企業で構成されるグループに限られており、県内の設計事務所や建設会社にとっては見逃せない案件です。
今回の結論を先にいえば、「設計・施工・工事監理を県内企業同士で組むチームづくり」が受注のカギになります。
TILの事業では、設計交渉・施工タイプ(設計交渉・施工タイプとは:技術提案をもとに優先交渉権者を選び、設計を進めながら価格等を交渉したうえで施工まで任せる方式)が採用されました。公共工事の品質確保の促進に関する法律第18条に規定する方式です。
応募者は複数企業のグループとし、「設計企業」「施工企業1」「施工企業2」「工事監理企業」のすべてに構成員を割り当てる必要があります。なお、施工企業と工事監理企業を同じ会社が兼ねることはできません。
※画像はイメージです
この整備は、高等学校教育改革促進基金(N-E.X.T.ハイスクール構想)(N-E.X.T.ハイスクール構想とは:文部科学省が進める高校教育改革で、基金を通じて各地の高校の機能強化を後押しする取組)を活用するものです。
県の資料によると、対象校と上限額は徳島科学技術高校18.7億円、徳島商業高校14.5億円、脇町高校15.8億円、海部高校13.0億円です。ただし、この上限額にはハード整備以外の事業費も含まれています。
学校名 |
上限額 |
主なハード整備 |
|---|---|---|
徳島科学技術高校 |
18.7億円 |
新校舎棟新築(延べ面積1,400㎡以上)、既存校舎改修(300㎡程度)、周辺外構整備 |
徳島商業高校 |
14.5億円 |
新校舎棟新築(延べ面積1,400㎡以上)、既存校舎改修(300㎡程度)、既存校舎解体(RC造3階建て1,240㎡)、周辺外構整備 |
脇町高校 |
15.8億円 |
新校舎棟新築(延べ面積700㎡程度・80㎡程度)、既存校舎改修(1,700㎡程度・3棟)、既存駐輪場解体(鉄骨造2階建て810㎡)、周辺外構整備 |
海部高校 |
13.0億円 |
新寄宿舎新築(延べ面積500㎡程度・実施中)、新校舎棟新築(延べ面積500㎡程度)、既存校舎改修(300㎡程度)、既存駐輪場解体(鉄骨造平屋建て200㎡程度)、周辺外構整備 |
※上限額にはハード整備以外の事業費を含みます。整備内容は概要のため、実際の整備では変更される場合があります。
出典:徳島県ウェブサイト(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/nyusatsu/itaku/7317107/)の資料をもとに作成
TILの建設場所は徳島市北矢三町2丁目1-1の一部で、学校敷地内の南西駐車場の一部です。建物は3階建て、延べ面積1,400㎡以上で、木造・鉄骨造・RC造の別は問われません。あわせて校舎内の3実習室(土質実習室、海洋実習室、総合デザイン室で200㎡程度)も改修します。
事業費の参考価格は、設計費5,533万円、工事費7億4,580万円、工事監理費2,222万円(いずれも税込)です。提案額がこれを超えると失格となります。
主な日程は、参加申込書の提出期限が2026年11月19日17時、企画提案書等の提出期限が12月25日17時、選定会議は2027年1月上旬の予定です。事業期間は契約締結日から2029年2月25日までとされています。
建設場所 |
徳島市北矢三町2丁目1-1の一部(学校敷地内の南西駐車場の一部) |
|---|---|
建物規模 |
3階建て・延べ面積1,400㎡以上(構造は問わない) |
参考価格(税込) |
設計費 5,533万円 |
参加申込期限 |
2026年11月19日17時(必着) |
企画提案書の提出期限 |
2026年12月25日17時(必着) |
選定会議 |
2027年1月上旬(予定) |
事業期間 |
契約締結日から2029年2月25日まで |
出典:徳島県ウェブサイト(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/nyusatsu/itaku/7317106/)の資料をもとに作成
県は、徳島商業高校・脇町高校・海部高校の建設プロポーザルも10月下旬から11月中旬にかけて順次公告する予定としています。
整備概要の資料では、徳島商業高校で延べ面積1,400㎡以上の新校舎棟新築とRC造3階建て1,240㎡の既存校舎解体、脇町高校で延べ面積700㎡程度と80㎡程度の新校舎棟新築、約1,700㎡(3棟)の既存校舎改修、海部高校で延べ面積500㎡程度の新校舎棟新築などが示されています。新築だけでなく、改修・解体・外構整備も含まれる点が特徴です。
TILの場合、新築を担う施工企業2は共同企業体(共同企業体とは:複数の建設会社が共同で工事を請け負う組織。JVとも呼ばれる)を2者または3者で組み、構成員の出資比率は2者なら30%以上、3者なら20%以上とされています。改修を担う施工企業1には、建築一式工事の格付けがA級・B級・C級で、営業所が特定の地区内にあることなどが求められます。
残り3校の公告も短い間隔で続くため、自社の格付けや技術者の配置状況を確認し、組める相手を早めに探しておくことが大切です。
担当 |
担う業務 |
主な要件 |
|---|---|---|
設計企業 |
実施設計 |
一級建築士事務所の登録など |
施工企業1 |
3実習室の改修・迂回工事 |
建築一式工事の格付けがA・B・C級で、主たる営業所が「渭東」「渭北」「佐古・田宮・矢三」のいずれかの地区内にあること |
施工企業2 |
新校舎の新築・外構工事 |
2者または3者の共同企業体。構成員の出資比率は2者なら30%以上、3者なら20%以上 |
工事監理企業 |
工事監理 |
施工企業との兼務はできない |
※全構成員に共通して、主たる営業所が徳島県内にあることが求められます。
出典:徳島県ウェブサイト(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/nyusatsu/itaku/7317106/)の資料をもとに作成
徳島県の高校4校の整備は、県内企業がチームを組んで設計から施工までを担う大型の機会です。公告内容を一つずつ確認し、無理のない体制で参加を検討してみてはいかがでしょうか。
徳島県の高校校舎整備のように県内企業同士でチームを組む案件に備え、JVの組み先や協力会社探しには無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』へのご登録がおすすめです(緑のバナーをクリック)。
出典:N-E.X.T.ハイスクール公募型プロポーザル建設事業について(徳島県)(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/nyusatsu/itaku/7317107/)、公募型プロポーザルについて(徳島科学技術高等学校イノベーションラボ(TIL)建設事業)(徳島県)(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/nyusatsu/itaku/7317106/)をもとに作成
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