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「仕事は見て覚えろ」と言われても、今の若手にとっては、どこまでできれば一人前なのか分からないまま頑張ることになります。建設業の現場では、先輩の背中を見ながら覚える文化が今も大切ですが、成長のゴールが見えないことは、若手の不安や離職につながる原因にもなります。👷
そこで有効なのが、「一人前になるまでの道筋」を最初から見せておくことです。「まずは道具を覚える」「次に一人で作業できる範囲を増やす」「その後は後輩に教えられるようになる」といった段階を示すだけでも、本人は自分の現在地を把握しやすくなります。📈
建設業では、資格を取ったから一人前、何年働いたから一人前、と単純には決められません。現場によって必要な技術も違い、職種によって覚える内容も変わるからです。
そのため、「もう一人で任せられるだろう」と判断する基準が、社長や親方、現場監督それぞれの感覚に頼ってしまうことがあります。本人からすると「頑張っているのに、いつになったら認めてもらえるのだろう」と感じることもあります。😟
特に中小企業では、一人の先輩が複数の若手を教えるケースも珍しくありません。忙しい現場では、毎回ていねいに「次はこれを覚えよう」と説明する時間を確保するのも簡単ではありません。
そこで考えたいのが、経験年数だけではなく「できることの段階」で成長を整理する方法です。たとえば、入社直後は「道具の名前と使い方を覚える」。次の段階では「指示を受けて安全に作業する」。さらに「一連の作業を自分で段取りできる」へ進み、最終的には「周囲を見ながら後輩をフォローできる」といった具合です。
ここでいう段取り(段取りとは:作業の順番や必要な準備を事前に整えること)も、単に「段取りができる」と書くのではなく、「必要な道具を準備できる」「次の作業を予測できる」など、具体的な行動に分けると分かりやすくなります。🔧
こうした基準があれば、本人も「まだまだだ」と漠然と落ち込むのではなく、「次はここをできるようになろう」と目標を持てます。教える側にとっても、何を伝えるべきかが明確になります。
道筋を作ったら、もう一つ大切なのが途中の成長を本人に伝えることです。「前は言われてから動いていたけれど、今日は自分から準備できた」「前より作業が早くなった」など、具体的な変化を言葉にします。
若手からすると、毎日同じ現場で働いているため、自分の成長には気づきにくいものです。だからこそ、先輩や会社から「ここまでできるようになった」と伝えてもらえると、自分の仕事が積み上がっている実感を持ちやすくなります。✨
もちろん、すべてを細かく評価する必要はありません。月に一度、「今できるようになったこと」「次に覚えたいこと」を短時間で確認するだけでも十分です。紙一枚でも、スマートフォンのメモでも構いません。
さらに効果的なのは、一人前になった先の姿まで見せることです。「一人で作業を任せられるようになったら終わり」ではありません。後輩を教える、資格取得に挑戦する、現場をまとめる、将来的に職長を目指すなど、その先にも仕事の広がりがあります。
職長(職長とは:現場で作業員を指揮し、安全や作業の進行を管理する立場)など、将来の役割を具体的に伝えておけば、「この会社で働き続けたら、どんな仕事ができるようになるのか」も想像しやすくなります。🌱
採用の場面でも、この「道筋」は会社の魅力になります。「未経験歓迎」と書くだけではなく、「入社後は先輩と現場に入り、できることを一つずつ増やしていく」「資格取得も段階的に目指す」と伝えれば、未経験者にも働く姿をイメージしてもらいやすくなります。
若手が育つ会社は、ただ仕事を教えている会社ではありません。「今どこにいて、次に何ができれば、一人前に近づくのか」を見せています。成長の道筋が見えれば、教える側も教わる側も動きやすくなります。👷♂️✨
一人前への道は、本人だけに歩かせるものではなく、会社が一緒に道を示してあげるもの。まずは自社の仕事を「できること」の段階に分けるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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