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大阪府中小企業団体中央会(大阪府中小企業団体中央会とは:中小企業の支援や組織化を推進する公的団体)は、資材費や人件費の高騰に直面する建設事業者を支援するため、「会社と職人の未来を守る「価格転嫁」実践セミナー」を2026年11月9日にマイドームおおさかで開催する。本セミナーは、建設業界における価格転嫁(価格転嫁とは:コスト上昇分を請負金額に反映させること)の必要性や取引ルール、原価管理の考え方、事前準備、元請企業との交渉ポイントを解説する。
中小企業診断士の岡部清一氏が登壇し、演習を行なうワークショップや無料の個別相談枠も用意されている。
建設現場や企業経営において、資材費や人件費の上昇を請負単価へ反映できず、採算悪化に悩む事業者は多い。以下では、現場の事業者が直面するよくある質問(FAQ)を取り上げ、具体的な対応策を解説する。
【回答1】正当なコスト上昇に基づく価格転嫁請求は法的に認められた権利である。
国交省等は取引適正化を推進しており、協議に応じない行為や不当な価格据え置きは、建設業法上の買いたたき(買いたたきとは:下請業者に対し不当に低い対価を定めること)に該当する恐れがある。価格交渉は正当な手続きである。
【回答2】単なる口頭での要請ではなく客観的データの提示が不可欠である。
工事着工時からの資材仕入価格推移や、公的機関が公表する建設物価指数(建設物価指数とは:建設資材や労務費の価格変動を示す指標)を収集し、自社努力で吸収可能な範囲と請負金額への反映が必要な金額を明確に分け、見積書と共に提示することが交渉成立への近道となる。
【回答3】価格転嫁を進める前提として自社の費用構造の把握が重要である。
まずは過去の工事データを整理し、材料費、労務費、外注費、共通仮設費(共通仮設費とは:工事全体で共通して使用する準備費用等)別にコストを可視化することだ。感覚的な見積から脱却し、実行予算(実行予算とは:利益確保のため事前に作成する詳細なコスト計画)の管理を徹底することが根拠ある交渉力の基盤となる。
【回答4】対立構造を避け、双方にとって利益となる視点を提示することが有効である。
「価格交渉を通じた施工品質の向上」、「熟練職人の確保と安全施工の徹底」という共通目標に焦点を当てることが望ましい。コスト増分の全額負担を迫るのではなく、互いに分担可能な落としどころを模索することで、長期的な信頼関係を損なわずに合意に至る確率が高まる。
※画像はイメージです
【回答5】口頭約束によるトラブルを防ぐため、価格改定に関するスライド条項(スライド条項とは:物価変動に対応して請負金額を変更できる契約条項)の確認や書面交付を徹底することが不可欠である。
特に、建設工事請負契約書(建設工事請負契約書とは:工事範囲や請負代金等を明記した法的書類)において、資材価格激変時の変更手続きを明記しておくことが防壁となる。
建設業界における価格転嫁の適正化は、中小建設企業の収益改善のみならず、現場を支える職人の適切な処遇向上や健全な施工体制の維持に直結する重要課題である。公的機関が提供するセミナーや相談枠を積極的に活用し、自社の原価管理体制を強化した上で、根拠に基づく価格交渉を早期に開始することが、激変する経営環境を力強く勝ち抜く鍵となる。
建設業界を取り巻く資材高騰や労務費上昇といった急激な環境変化に対応し、適切な価格転嫁と原価管理に基づいた安全な現場運営を進めるためにも、協力会社探しや人手確保には無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』へのご登録をぜひご検討ください(緑のバナーをクリック)。
出典:【11/9開催】価格転嫁実践セミナー(建設業向け)の開催について(大阪府中央会)(大阪府中小企業団体中央会)(https://www.chuokai-osaka.or.jp/info/20261109_pricetrans.html)をもとに作成
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