🏗️建設業で働く人の数は、ピーク時と比べて約3割も減っています。
この現実を受け止め、経済産業省と国土交通省が2026年7月14日、人材確保と技術革新を後押しする「現場ファースト運動(Frontline First Initiative)」を立ち上げました。
今回はその狙いと、建設業の中小企業が知っておきたいポイントを数字とともに整理します。📊
結論、国が建設業の担い手不足に本気で動き出した
結論からいうと、経済産業省と国土交通省は、公共工事だけでなく民間工事も対象に、処遇改善・入職促進・リスキリング・DX推進という4本の柱で建設業の担い手確保に取り組む方針を明確にしました。
そのキックオフとなったのが、2026年7月14日開催の「FFI官民連携フォーラム(第1回)」です。電力・ガス・建設など社会インフラに関わる業界団体や関係省庁が一堂に会し、課題や今後の方向性について認識を共有しました。🤝
なぜ今、動き出したのか。建設現場が抱える3つの課題
国土交通省が示した資料では、建設産業が抱える課題を次の3点に整理しています。
①建設業の働き方改革の促進:長時間労働が常態化しており、是正が急務
②建設現場の生産性向上:急速な高齢化と若者の入職減少により、担い手の確保が急務
③持続可能な事業環境の確保:地方を中心に事業者が減少し、後継者難が経営課題に
この3つが積み重なった結果、次世代への技術承継が難しくなっているのが今の建設現場の実情です。😥
数字で見る建設業の人材不足
実際の数字を見ると、危機感がより具体的に伝わってきます。
建設業の就業者数(技能者等)は、平成9年の685万人から、直近では478万人まで減少。技能者に限ると455万人から296万人まで減っており、約3割の減少です。
また、建設業就業者のうち55歳以上が36.6%を占める一方、29歳以下はわずか11.9%にとどまり、高齢化が他産業を上回るペースで進んでいます。
さらに経済産業省の試算では、2040年には社会インフラを支える現場人材・専門職について、建設分野で約60万人が不足する可能性があるとされています。📉
「現場ファースト運動」がめざす4つの取組み
こうした状況を受け、現場ファースト運動では、担い手確保に向けて処遇改善・働き方改革、入職促進、リ・スキリング、DX推進という取組みが打ち出されています。
処遇改善・働き方改革では、発注者・元請・下請というサプライチェーン全体での取引適正化や、変形労働時間制の適用拡大が挙げられています。
入職促進では、小中学校段階からの興味関心の醸成や、教育機関と建設業界の連携による魅力発信が検討されています。
リ・スキリングでは、建設キャリアアップシステム(国土交通省)を念頭に職種・技能レベルの設定やそれに見合う報酬体系の整備、ベテランの技能承継を進める人材育成支援の活用が検討されています。
DX推進では、土木・建築分野におけるICT機器やAI・ロボット等の導入により、省力化投資を設計から施工まで幅広く促進する方針が示されています。🤖
まとめ
「現場ファースト運動」は、建設業をはじめとする社会インフラの現場を支える人材の確保・育成と技術導入を、官民が連携して進めようという新しい取組みです。中小企業にとっても、処遇改善や省力化技術導入への支援策、建設キャリアアップシステムを活用した人材育成の動きは今後の経営に直結するテーマです。
今後公開が予定されているポータルサイトなどを通じて、支援制度や好事例の情報を早めにキャッチしておくことをおすすめします。👉現場を支えるすべての人が働きやすく、技術を活かせる建設業界になることを期待したいですね。🌱
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出典:「現場ファースト運動(Frontline First Initiative)を開始します」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/press/2026/07/20260715004.html)、現場ファースト運動(FFI)公式サイト(経済産業省)(https://ffi.go.jp/)、「現場ファースト運動 経済産業省説明資料」(経済産業省)(https://ffi.go.jp/assets/pdf/keizaisangyosho.pdf)、「建設業の担い手確保等の取組状況」(国土交通省)(https://ffi.go.jp/assets/pdf/kokudokotsusho.pdf)をもとに作成







